『ホワイトカラー』マット・ボマー、ゲイであることを隠していた10代の頃を語る

米USAの大人気ドラマ『ホワイトカラー』でイケメン天才詐欺師を演じるマット・ボマー。私生活では同性のパートナーであるサイモン・ホールズさんとともに、3人の子どもを育てながら幸せな家庭を築いている。今年2月にゲイであることを公の場でもカミングアウトしたマットだが、10代の頃は自分がゲイであると知りながらも、それをひた隠しにするしかなかったという。

「ティーンの頃は安らげる場所や心の内を吐き出す場所なんてなかった」―GLSEN(ゲイ、レズビアン、ストレート、教育ネットワーク)が主催するリスペクト・アワードの授賞式でマットはこう語った。先週、彼とサイモンさんがインスピレーション・アワードを受賞した時のことだ。「14歳の僕はとにかく自分を守ろうとしていた。積極的に学校劇に参加したり、本当の自分を隠すためにアメフト部に入ったりした」。

「自分がゲイであることを他人に話すことなんて許されなかった。アイデンティティの最も重要な部分の一つなのに。誰を愛しているかも言えないんだ。本当の自分はどこにもいない気がした」と当時のつらい経験を伝えると同時に、「GLSENは全米のすべての子どもたちが本当の自分を表現できるようなきっかけを与えてくれる」と語った。

また、ハリウッドで名の知れたパブリシストのサイモンさんも自らの経験から、「子育てを通して、いろんなことを学んでいる。いかに子どもを愛して、受け入れるか。それに彼らの心を開いてあげることが大切だとわかった」と述べると同時に、「残念ながら、まだ"人と違っていることは悪いこと"だと幼い頃から教えられている子どももいる。どんな子にもいじめられる権利はない」と訴えた。

マットとサイモンさんの賞のプレゼンターは、映画『Magic Mike』でマットと共演した『トゥルーブラッド』のジョー・マンガニエロが務めた。(海外ドラマNAVI)

Photo:マット・ボマー
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