1990年前後にラップや斬新なストリートダンスで一世を風靡したM.C.ハマーが、警官に対する公務執行妨害で逮捕されていたことがわかった。しかし、この逮捕は人種差別による不当逮捕だと、ハマーは主張しているようだ

米TV Guideによると、ハマーが逮捕されたのは2月21日、カリフォルニア州ダブリンのショッピングセンター付近の路上。警察側は逮捕に至った経緯など、詳細は何も明らかにしていないが、ハマーは自身のツイッターで、「エルビス似のぽっちゃりした警官が運転席の窓をノックするので、窓を開けてみたら、『お前は仮釈放中か? それとも保護観察中か?』といきなりぶしつけな職務質問をしてきたんだ」と、その時の状況をコメント。さらにその警官は、ハマーを車から引きずりだそうとしたという。

「最初はなんて茶番だと思っていたが、それはその警官が銃を引き抜くまでのこと。最後にはホイッスルを吹き仲間の援護まで呼んだんだ。これは危険だと思った。銃を持っておびえている人間ほど怖いものはないからね。そして公務執行妨害で逮捕されたってわけだ」と、犯罪歴もないハマーが理不尽な扱いを受けた様子をツイートしている。

しかし、ハマーは今回の事件は自分自身や、家族そして仲間にとっても勉強になったといい、しっかりと現実を見つめるきっかけにもなったという。散々な目にあったハマーだが、売れていた頃はサングラスをかけることが多く、確かに表舞台からも離れて久しい。さすがに警官もあのM.C.ハマーだとは気がつかなかったのだろうが、本当にこのような態度をとったとしたら腹が立つのも当然だ。最後にハマーは、「すべての有色人種がみな仮釈放中か保護観察下にあると思ったら大間違いだぞ」とつぶやいて締めくくっている。(海外ドラマNAVI)