いよいよAXNにて4月7日(日)からシーズン3がスタートする『HAWAII FIVE-0』。このFIVE-0メンバーをそれぞれ演じる綱島郷太郎(スティーヴ役)、山路和弘(ダノ役)、新垣樽助(チン役)、松井茜(コノ役)が大集結! チームワークの良さが際立つFIVE-0のメンバーですが、それは吹替えチームも同様な様子。和気あいあいとドラマの魅力を語る4人のFIVE-0顔負けのチームワークに注目デス!
(左から)山路和弘(ダノ)、綱島郷太郎(スティーヴ)、松井茜(コノ)、新垣樽助(チン)
―― 『HAWAII FIVE-0』も3年目を迎えてまずは感想などを...。
山路 そりゃ嬉しいですよ~。このドラマは身近な人たちも面白いって気に入ってくれている作品なので、一層嬉しいよね。身の回りの人間が気に入るって、ありそうでなかなかないんですよ。
新垣 シーズン1の頃は、僕らもこの先どうなるんだろうってちょっと心配もしつつ収録していたりしたんですけど、無事にシーズン2も決まって、「評判が良かったからシーズン2が決まったんだな」って思うじゃないですか。それが3まで来ると、お、ちょっと安定してきたかな、って思いますよね(笑)
山路 終わらねーんじゃねーか、これ?って(笑)もうこのままずっと行っちゃっていいよね(笑)
松井 でもFIVE-0のオリジナル版は10年以上続いたし、そこは目指したいですよね。
綱島 でも、スティーヴは体が持たないかもよ(笑)
新垣 シーズンを重ねるごとに向こうの役者さんがどんどん筋肉質になっていくんですよね、このドラマ(笑)
山路 でもちょっと戻ったよね(と綱島に)シーズン2の時のスティーヴは凄かったよ。
綱島 凄かったね、あれは。筋肉ムキムキで。
山路 レスリングまでやりだすし。あれ、自分でやりたい話を決めてるんじゃないの?(笑)
―― 最初の頃と比べてキャラクターの変化を感じるところは?
綱島 これは脚本が変わってきたこともあるんでしょうけど、スティーヴなんかは彼自身のお芝居自体も変化してきてるんですよね。シーズン1の頃より登場人物との関係性が大事に描かれるようになってきたので、スティーヴもこれまで見せなかった可愛いところとか、優しいところとか、ちょっと甘ったれたところとかが見えるようになってきましたね。
山路 甘ったれは今日収録したエピソードだよね。今日はずいぶん甘えてたよ。
綱島 (笑)そういう部分が出てきたので、僕もより楽しんでやってますね。シーズン1の頃はとにかく吼えてばかりいたし(笑)撃つぞ、とか止まれ!とかね。
―― ダノとのコンビネーションはいかがですか?
山路 やっぱり最初はいろいろ計りながらやるんですよね。どこかで気を使いながらというか、それぞれの関係性を見ながらというか。それが2回目の収録になるとちょっと楽しくなってきて、3回目の収録ではもう気を使わなくてもなんか家族っぽくなってて、自分の居場所ができてたって感じでしたね。
綱島 立ち位置が分かったというかね。
―― チンとコノの従兄妹コンビはどうでしょう?
松井 最初は逆に二人の立ち位置がよく分からなかったんですよね。とにかく一生懸命ダニーとスティーヴについて行かなきゃって感じだったんですけど、だんだん自然に一緒にいられるようになってきて。
新垣 シーズン1、2をやっていくにあたって、あの二人はプライベートの面でもいろいろあって、親戚としての絆も深まった気がしますね。
松井 仲良しだけじゃない深さが出てきたというか。
新垣 そうそう。僕の場合はちょっと保護者みたいな感覚もあるんだけど(笑)
―― それぞれのキャラクターを演じる上で気を配っている点はどこなんでしょう?
新垣 ぜひ聞きたいですよ、お二人に!
山路 綱島さんはあれでしょ、暑苦しくでしょ?
綱島 そうですね、とにかく暑苦しく。
山路 でもね、他の役聞いたけど、やっぱ暑苦しかったよ(笑)
綱島 本当っすか!? 変えてるんですよ、結構!
山路 え、変えてるの? 基本暑苦しいんだよ、お前は。
綱島 山路さんこそ他のTV見ても「また同じじゃん」って感じじゃないですか!
(全員爆笑)
山路 嘘つけ、コノヤロー。大変なんだよ、キャラ作るの(笑)
―― でもダニーとものすごく共通点ありそうなんですけど(笑)
山路 僕は一生懸命軽薄にしようとしてるんですよ。
松井 軽薄って(笑)
綱島 山路さんはこういう役の方が似合うんですよ。時々TV見ると格好つけてるから。
山路 普通にやってたらああなるんだよ。
新垣 あっちが普通だったんですか?(笑)
綱島 そんな無理してたんだ。でも俺も無理してたよ。
山路 何言ってるんだよ。俺、第1話見たとき、飛び上がるほど笑ったぞ、あれ。よくまぁこんな暑苦しいしゃべり方するやつを見つけてきたもんだ、って思ったもん(笑)ピッタリだよな、ホント。
綱島 あれでも俺にとってもかなりチャレンジだったんですよ?
山路 ええ!? まぁ、お前がチャレンジだと思ってるんならそれでいいけど。
―― やっぱりスティーヴは元々軍人だから硬派な感じを出そうと?
綱島 あの体型とか彼の言動とかを聞いて、なるべくそこからズレないようにしようと俺なりに考えてやってるんですけどね...。
(山路、隣でしきりに首かしげる)
新垣 なんか異論があるみたいですけど(笑)
山路 だって映像に出てるとこ見ても同じじゃん。
(全員爆笑)
山路 映像で見てもやっぱり暑苦しいじゃんって思ったよ(笑)
綱島 あ、でもそれは分かる。顔は暑苦しいです(苦笑)
山路 まぁ、顔と声が一致してるって事だよね。それは喜んでいい事かどうかは分からんけど(笑)
―― コノとチンはいかがですか?
新垣 チンはですね、この二人の大先輩がやってる...
綱島 俺、大先輩じゃないよ!
新垣 (笑)ともかくスティーヴとダノよりも年上っていう設定で、ディレクターさんからもずっと「みんなより年上だからな」って言われてきてるので、話している中にもおっさん臭さを出そうと(笑)
山路 ちゃんとにじみ出てくるんだよね、語尾に込めたおっさん臭さが(笑)
松井 褒められてるんだか、けなされてるんだか(笑)
新垣 いや、いいんですよ。先輩がそう言ってくれるんですから。でもコノに対しては保護者なので、ちょっと悲しいおじさんと保護者という2面を意識しつつ。でもチンはカッコいいですよ。僕、大好きです。堅実に仕事しますし、でも乗り物は結構ワイルドだったりして。
松井 銃も大きいしね。
山路 ターミネーターみたいだよね。
新垣 僕の友達が、みんなは銃を持ってるのにチンだけショットガンなのを見て、「あいつだけ銃が下手なんじゃないか」って疑惑を持ってて。狙って当たらないからとりあえず撃てば当たるショットガンにしてる説があるんですけど、その真偽もいつか明らかになるのかな、と(笑)
山路 でもチンのアクション・シーンの撮り方は結構カッコいいよね。カッコいいと言えばコノもカッコいいし。
新垣 コノは女スティーヴですから(笑)
松井 そういう面を意識しつつ演じるようにしています。
綱島 してたの!?
松井 してますよ! なんかドラマでもよく言われてますよ、スティーヴに似てるって。
山路 でもそれ俺も言われたことあるよ。
松井 みんな言われるんだ(笑)
山路 嫌だな~、それ。みんなで暑苦しい(笑)
松井 コノはすぐキックするんですよ(笑)あの体で男に向かっていく強さはすごいな、って思います。
―― これからまたストーリーが展開していくとは思うんですけど、現時点でシーズン3のオススメポイントとは?
新垣 シーズン3は凝った話なんだけど、複雑になってなくて、収録のたびに「今日の話は面白かったね」ってみんなで言う機会がすごく増えた気がします。シーズン1は派手なアクションがあって、シーズン2はいろんな伏線が張り巡らされてたんだけど、シーズン3はストーリー自体が本当に面白くなってる。
山路 シーズン2の時はとんでもない展開もあったりしたけど。
新垣 飛び出したところと着地点がぜんぜん違ったりして(笑)、複雑だったんですよね。
松井 本当に面白い!
―― ある意味突っ込みどころがたくさんあるのもこのドラマの魅力だと思うんですけど、みなさんが思わず突っ込んでしまったエピソードは?
新垣 僕はシーズン2でスティーヴがスカイダイビングで仲間を助けに行った時は、家で台本読みながら「えええ~っっ」って思いましたよ(笑)
綱島 スティーヴはいろいろやり尽くして、もう飛ぶしかなかったんだよ(笑)
山路 俺はあの時点でもう呆れ慣れてたから、ちょっとやそっとじゃ驚かなくなった(笑)
新垣 あとは車の中でのダノとスティーヴのやりとり全般ですね(笑)
松井 あれはもう、夫婦だから(笑)夫婦漫才。
山路 なんかセリフで言ってなかったっけ? 夫婦だって。俺、ついに言ったぞ、って思ったよ(笑)
新垣 相棒じゃないんだよね、もう(笑)
山路 俺が印象に残ってるのは、スティーヴが怪我して出られなかった時かな。あの時、説明セリフとかが全部俺にまわってきて、こんなにスティーヴは大変だったんだ、ってビックリしたよ。
綱島 そんな事もありましたね~。
松井 あの時ダニーは説明しながら自分で突っ込んでましたよね(笑)
新垣 コノとチンが立ち位置を崩さないもんだから、ダニーに報告ばっかりするんですよ。それですっかりダニーのキャラが迷子に...(笑)
山路 何が何やらわけが分からなかった(笑)
―― でもこのドラマ、先が読めないだけにいきなりキャラが激変する可能性もありますよね。どうします? いきなり自分がやってきた役が実は悪役だった...みたいな展開になったら。
山路 ありえるよね、ホント。
松井 シーズン1では知事が黒幕だったし。
新垣 アメリカって怖いな、って思いますよね。
山路 どうしてくれるんだ、今までの事をって(笑)
新垣 シーズン2でコノがちょっとグレた時はメイクが変わりましたけどね。
松井 目の周りが黒くなりました(笑)
綱島 なんか不良少女みたいだったよね(笑)
新垣 悪役になったらそうなるのかな。チンもメイクが濃くなるとか?
松井 ダニーが悪役だったらちょっと面白いかも。
綱島 髪、下ろすんじゃない?(笑)
―― ここまでのやりとりを見ていても十分分かるんですが、それでもあえて聞きますが、吹替えチームのチームワークはいかがでしょう?
綱島 あえて聞きますか(笑)
山路 素晴らしいですよ~、ホント。
綱島 収録終わると毎回みんなでカレー食べに行きますからね。
新垣 近くにタイカレーの美味しい店があるんですけど、シーズン1の時から毎回、必ず食べに行ってます。
―― ドラマでも今、事件が終わった後みんなでワイワイ食事してますし、あれと通じますね。
新垣 あれよりももっと無言ですけどね(笑)
綱島 みんな腹減ってるから(笑)
松井 シーズン1の途中くらいかな。ディレクターさんからも「さすが毎回みんなでカレー食べてるだけあって、だんだん声だけでチームワークが取れるようになってきた」って言われたんですよ。
新垣 大事だったんだ、カレー(笑)
山路 でも最初はお互いにどこかで気をつかないながら、そういう場を持った方がいいって感じから始まったんだよね。
新垣 最近は一人でカレー食べに行くと、みんなに報告するようになってて。綱島さんからもこの間メール来ましたよ(笑)
山路 子どもかよ(笑)
新垣 今日もこれから食べに行きますし!
綱島 もう昨日から考えてたからね。明日はカレー食うぞ~って(笑)
最初は真面目(?)にドラマについて語っていたはずのインタビューは気がつけばカレー話でシメとなり、その後、4人はこの日も仲良くカレーを食べに行ったのでした。
(c)2012 CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.