意地悪女王の呪いを受けて、おとぎ話の登場人物たちが現代に暮らす米ABCの人気ドラマ『Once Upon A Time』。そのスピンオフとして、ルイス・キャロル作の「不思議の国のアリス」を題材にした短編映像が試験的に作られることになったことは以前にお伝えした。この映像に登場する白ウサギの声を、"ピーウィー・ハーマン"のキャラクターで80年代に人気を博したポール・ルーベンスが演じることになった。
『Once Upon A Time In Wonderland』というタイトルに変わった短編映像は、女王の呪いが降りかかる前の「不思議の国」が舞台。高潔な精神の持ち主でありながら、辛い生い立ちのために心に傷を負ったアリスの視点で物語が語られる。米Deadline.comが伝えたところによると、本作には白ウサギがCGキャラクターとして登場し、その声をポールが担当するという。
コメディアンのポールは、赤の蝶ネクタイにスーツが印象的な"ピーウィー・ハーマン"というキャラクターを80年代に作り上げ、子どもたちの人気者に。ティム・バートン監督作『ピーウィーの大冒険』など、映画やTVで活躍した。その知名度は、日本のCMに出演するほど高かったが、1991年、ポルノ映画館で自慰行為をしたかどで逮捕、2002年にも児童ポルノを所持していた罪で逮捕され、社会に衝撃を与えている。それでも、最近は『プッシング・デイジー 恋するパイメーカー』『30 ROCK/サーティー・ロック』にゲスト出演するなど再起をとげ、2010年には、ピーウィー・ハーマンのキャラクターに再び扮してブロードウェイの舞台にも出演している。
なお本作ではこのほか、"赤の女王"の役を英国出身のエマ・リグビーが演じることも決定。また、シリーズ化が実現すれば、本家ドラマ『Once Upon A Time』に"ハートの女王/コーラ"として出演中のバーバラ・ハーシーも、回想シーンに登場する可能性があるという。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ピーウィーの大冒険』