3月のニューヨークに続き、第24回GLAADメディア・アワードの授賞式がロサンゼルスで行われた。『Glee/グリー』や『モダン・ファミリー』といった人気番組が並ぶなか、ゲイカップルとシングルマザーとの交流を描いた『New Normal おにゅ~な家族のかたち』が、最優秀コメディ・シリーズに輝いた。
GLAADメディア・アワードは、ゲイ擁護団体GLAAD(Gay & Lesbian Alliance Defamation: 中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)が主催する、LGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、性転換者)の地位向上に貢献したメディアや人物を表彰する賞で、1990年から毎年開催されている。この賞は、映画やドラマのみならず、音楽や演劇、報道やブログなどさまざまなジャンルが対象となる。
今回最優秀コメディ・シリーズを受賞した『New Normal』は、子供が欲しいゲイカップルのために代理母となる決心をしたシングルマザーが、二人のパパとひとり娘との間で翻弄されながらも、家族としての絆を深めていくという心温まるコメディ。ちょっと奇妙だけど新しい形の家族愛を表現したことが評価され、『Glee』など人気番組を抑えての受賞となった。
さらに、最優秀テレビ映画・ミニシリーズ賞には、『New Normal』 と同様、人気クリエーターのライアン・マーフィーが製作総指揮を務める『アメリカン・ホラー・ストーリー: 精神科病棟』が輝いた。また映画部門では、同性愛、セックス、薬物そして自殺といった、思春期の若者が直面するさまざまな問題をテーマにした話題作『ウォールフラワー』が、最優秀映画 - 全米公開作品賞に選ばれている。そして、特別賞部門に今年より設立されたAdvocate for Change(変化の提唱者賞)には、ビル・クリントン元アメリカ合衆国大統領に贈られた。
その他の賞については、サンフランシスコに舞台を移し、5月11日の授賞式で発表される。(海外ドラマNAVI)
Photo:『New Normal おにゅ~な家族のかたち』
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