映画『羊たちの沈黙』などに登場した食人殺人鬼ハンニバル・レクターを中核においた米NBCのTVシリーズ『Hannibal』。その放送を、米ユタ州のソルトレイクシティにあるNBCの系列局KSL TVが中止することを発表した。

同局のFacebookページには、「数話分の内容を検討し、視聴者から多数の苦情が寄せられたことを受けて、KSL TVは木曜夜に放送されているNBCの番組『Hannibal』の放送を中止することにします。今回の決定は、番組内容があまりに露骨であることからくだしたものです」と記されている。

今後、同放送枠では地元ニュース番組を放送するが、NBCはこれからも重要なパートナーであることに変わりないとのこと。また、デジタルメディアが発達している昨今、どうしても視聴したい人は容易に手段が見つかるはずだとも述べている。さらにこの発表のあとで、CW系列局KUCWが土曜深夜枠にて本作の放送を引き継ぐことも明らかになった。

なお、KSL TVは末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教会)が所有するテレビ局で、これまでにも、60年代のプレイボーイ・クラブを舞台にすえたドラマ『The Playboy Club』や、子どもを望むゲイのカップルと、彼らのために代理母となったシングルマザーの交流を描いたコメディ『New Normal おにゅ~な家族の形』などの放送をとりやめている。(海外ドラマNAVI)