旧約・新約聖書の挿話をドラマ化し、全米で大反響を巻き起こした米History Channelのミニシリーズ『The Bible』。本作の続編となる『A.D.』がネットワーク局の米NBCにて2015年に放送されることが明らかになった。
今年3月に放送された『The Bible』は、旧約聖書の創世記から新約聖書のキリスト復活にいたるまでを10話編成で描いたミニシリーズ。第1話初放送はケーブル局のドラマとして最高の視聴者数1310万人を獲得した。5週間にわたる放送が終了した後も人気は衰えず、ブルーレイ/DVD/デジタルHD配信はミニシリーズとしては異例の売り上げを記録。さらに、2時間15分の長さにカットした映画版『Son of God』が2014年2月28日にも劇場公開するという。製作総指揮を務めたのは『The Voice』『アプレンティス/セレブたちのビジネスバトル』のプロデューサー、マーク・バーネットと、その妻で聖母マリアを演じる女優のローマ・ダウニー。夫妻は続編を画期的なTVイベントとしてグローバルに展開したいとしている。
米NBC エンターテイメントのボブ・グリーンブラットは、声明の中で「TV局の使命は事件を伝えること。その意味ではキリストの復活後を描く『A.D.』ほど、事件性に満ちた番組はないでしょう」とコメント。さらに「NBCはプロモーションを担当するNBC Universal、Comcast両社と協力し、総力を上げて『A.D.』のネットワーク放送を推進します」と述べ、新作への意気込みを見せた。
また、同社代表のジェニファー・ソーク社長は「キリストの磔が物語の終わりではなく、むしろ始まりであることは御存知のとおりです。続編の第1話だけでも、イエスの最期、裏切り者ユダの自殺、使徒ペテロによるイエスの否定、そして奇跡の復活が描かれ、盛りだくさんの内容です」と新作をアピール。製作陣については「史上最高の物語といわれる聖書の魅力を見事に再現したマークとローマ。2人には全幅の信頼を置いています」と太鼓判を押した。
モロッコ人俳優演じるサタン役がオバマ大統領に酷似していたことから、一時は政治的な意図を疑われたこともある『The Bible』。話題性豊富なミニシリーズの続編は2015年に放送予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:『The Bible』
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