2014年、さらなる飛躍なるか!? 新ドラマでブレイクした俳優&女優15人 ファイル6:まるでカメレオン!? 次々と別人キャラを演じ分け、ゴールデン・グローブ賞本命に!

2013-2014年のドラマのサバイバル戦線も、1月から後半戦に突入する。今年は連続殺人鬼、王室、スーパーヒーロー、田舎のティーンエージャーから、囚人まで、さまざまなキャラクターが登場。しかも新作ドラマは新人のチャンスの場でもある。米テレビ情報サイトBuddy TVが、本年度、ブレイクした俳優&女優15人を選出。入れ替わりの激しいテレビ界で、どこまで彼らが存在感を発揮し、スターの波に乗っていけるのか。15人の魅力を探っていこう。

【ファイル6】タチアナ・マズラニー
『Orphan Black』(BBCアメリカ)

昨年スタートした『Orphan Black』でドラマ初主演を務め、シーズン1だけで6人もの"別人"を見事に演じ分けたタチアナ・マズラニーは、その幅広い演技力で注目を集め、今年のゴールデン・グローブ賞のドラマ部門女優賞にノミネートされている。同サイトでは、「複数の役を演じたのだからノミネートも1つでは足りないのでは?」と賛辞するほど。同賞受賞は堅いと本命視する記者も少なくない。

放送直後から話題沸騰中の本作は、何人もの主人公のクローンが登場するというSF的陰謀ドラマだ。主人公サラは、タイトルにもあるOrphan(孤児)。孤児院で育ち、ドラッグディーラーの男と付き合い、警察に追われるばかりの荒れた生活をしていた。ある日、自分と瓜二つの女性ベスが駅のホームで飛び込み自殺をするのを目撃。身分証などが入ったバッグを奪ったサラは、ベスに成り替わって生きることを決意する――。

人は育った環境によって、身のこなし方や雰囲気、話し方など異なるもの。このサラそっくりのベスもタチアナが扮しているのだが、ベスはというと、お金持ちの上品な女性でサラとは正反対。しかも、サラはイギリス訛り、ベスはアメリカ英語(北部方言)だ。タチアナは、この全く異なる二人の女性を違和感なく好演。まるで別々の女優が演じたと思わせるほどの完成度と評価されている。

劇中では、その後も次々と主人公そっくりの女性が登場するのだが、いずれも見事に演じ分けるタチアナに、批評家筋の評価はうなぎ上り。シーズン2では、タチアナ演じるさらに別のクローンが何人も登場するといい、この先もどんな"別人"を演じるのか、ますますの期待が寄せられている。

果たして、ゴールデン・グローブ賞獲得なるか? 驚くべき役幅を示しているタチアナに、これからも目が離せない!(海外ドラマNAVI)

Photo:日本映画『トイレット』にも出演 タチアナ・マズラニー(右端)
(C)2010"トイレット"フィルムパートナーズ