世界を恐怖に陥れる"ヴァンパイア戦争"を描く小説『V-Wars』を原作として、TVシリーズの企画が立ち上がったことを、Deadline.comなどが報じた。

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『V-Wars』は、優れたホラー小説に贈られるブラム・ストーカー賞を、複数回受賞したジョナサン・メイベリーが執筆した、アンソロジー形式の小説。環境の激変により、一千年前のウィルスが解放されてしまった世界。そのウィルスは人間ひとりひとりのDNAに応じて異なる影響をおよぼし、文化圏に特有なヴァンパイアたちが出現。ウィルスの影響を受けなかった人間たちをも巻き込み、これまでに誰も見たことのない戦いが繰り広げられる。

ゾンビを題材とした映画『ワールド・ウォーZ』のヴァンパイア版ともいえそうな、この小説の第1巻は、アメリカで昨年10月に刊行されて好評を博した。第2巻は今年7月に刊行予定となっている。

今回のTVシリーズ化は、IDW EntertainmentとeOne Televisionによる初の協同プロジェクトにあたり、『デクスター ~警察官は殺人鬼』でエミー賞に3回ノミネートされたティム・シュラットマンが、製作総指揮とパイロットの脚本を担当する。

そのシュラットマンは、本企画について「ヴァンパイアに関する通念を完全にひっくり返すストーリー。彼らは不死者ではなく、私たち自身なのです」とコメント。また原作者のメイベリーは、「現実世界の科学とテロリズム、特殊部隊の活躍、道徳や政治、そして人間性の探求、といった要素を、正面からぶつけ合わせました」と、自身の作品について話している。米TVドラマ界で活況をきわめるホラー物の新星となるのかどうか、これからの進展に注目したい。(海外ドラマNAVI)