現地時間5月23日夜、カリフォルニア州のカリフォルニア大サンタバーバラ校(UCSB)近郊で起きた銃乱射事件の容疑者が、大ヒット映画『ハンガーゲーム』助監督の息子だったことがわかったと、米Hollywood Reporterが伝えた。

この事件の犯人とされるのは、サンタバーバラのコミュニティ・カレッジに通うエリオット・ロジャー容疑者。サンタバーバラ郡保安官事務所によると、エリオット容疑者は、自身の住むアパート内でルームメイトを含む男性3名を刺殺後、UCSBの女子寮付近で車を走行させながら銃を乱射。女子学生2名と男子学生1名を射殺し、13名を負傷させた後自分の頭を銃で撃ち自殺したという。

さらに、エリオット容疑者は、最後の一人になるまで殺し合う戦慄のサバイバルを描いたジェニファー・ローレンス主演の映画『ハンガーゲーム』で、助監督を務めたピーター・ロジャーの息子であることが判明。2012年の映画公開時には、父親とともにロサンゼルスで行われたプレミアに同席していたようだ。

事件前日には、動画投稿サイトに「明日は報復の日だ。女子寮の学生を一人残らず殺す」という犯行声明と思われる動画を投稿していたエリオット容疑者。これまでも、「春休みに孤独なんて最低だ」「なぜ女性は僕を嫌うのだろう」といった報復をほのめかす多くの動画をアップしていたことから、今年4月には精神的に不安定という理由で、家族が郡保安官事務所にエリオット容疑者の保護を求めていたという。しかし、緊急性はないと判断した郡保安官事務所は、面接のみで対応。そのわずか3週間後に今回の事件が起こってしまった。(海外ドラマNAVI)