『オーファン・ブラック』主演女優、エミー賞初ノミネートの喜びを語る

話題のサスペンスドラマ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』で、個性豊かなクローン人間たちを巧みに演じ分ける主演のタチアナ・マズラニー。先日、エミー賞ドラマ・シリーズ部門主演女優賞に初めてノミネートされた彼女が、TV Lineのインタビューで喜びを語った。

ノミネート通知の電話を受けて、すぐさまエージェントに知らせて喜びを分かち合ったというタチアナ。「私のことを応援して、大事に思ってくれたファンのみなさんのおかげ。エミー賞候補に名前が挙がることを強く願ってくれた、その力は絶大でした」と話している。

事実、タチアナのノミネートを望む声は、シーズン1当時からファンや批評家筋からも多数挙がっていた。3年目の今年になって、ようやくそれが実現したことになる。

とはいえ、ノミネートに時間がかかったことについて、本人は全然気にしていない様子。「今のTVは女性が中心になっている。女性向けにすばらしい役柄がたくさん用意されて、演じる才能にも恵まれている。ノミネートされないことなんて何でもなかったし、正直言って、自分がそれに値するなんて思っていなかった。画期的ですごい演技をこなす人が大勢いるんだから」と、TVに出る女性にとって幸運な時代が到来していることを指摘した。

そして、「ノミネートまでに時間がかかったのではなくて、かろうじて私も入れてもらったという感じ(笑)。すごい才能をもつ人たちが並ぶ賞のカテゴリーに、割り込みをさせてもらった、という気持ちです」と続けている。

たしかに、同賞にノミネートされた女優は他に、タラジ・P・ヘンソン(『Empire 成功の代償』)、クレア・デインズ(『HOMELAND』)、ロビン・ライト(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)、ヴィオラ・デイヴィス(『殺人を無罪にする方法』)、エリザベス・モス(『MAD MEN マッドメン』)と、そうそうたる顔ぶれ。タチアナの謙遜もわからないでもないが、それだけ彼女の演技力が優れていることが認められた、ということでもあるのだろう。

『オーファン・ブラック』は日本では、シーズン2までのDVDがすでにリリースされている。また、オンライン動画配信サービスHuluにて、現在シーズン2までのエピソードが視聴可能(シーズン1第1話は無料配信中)。アメリカではシーズン3の放送が先月終わり、シーズン4の製作が決定している。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』
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