『SCORPION/スコーピオン』キャサリン・マクフィー(ペイジ・ディニーン役)インタビュー

トータルIQ700の天才チームが最新テクノロジーと頭脳を駆使して難事件に挑む、痛快犯罪捜査エンターテイメント『SCORPION/スコーピオン』。シーズン2がスーパー!ドラマTVにて7月26日(火)より独占日本初放送される本作から、キャストのインタビューを5回にわたってお届け。4回目の今回登場するのは、人付き合いが苦手な天才たちのために外部とのコミュニケーションを担当する"一般人"ペイジを演じるキャサリン・マクフィー。この作品を彩る「スター」の魅力や、ペイジの母親として、女性としての面について語ってくれた。

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――シーズン2に戻ってきた感想は?

最高の気分。シーズン1を通じて強力なファンを得たけど、シーズン2がどんな風に受け取られるか、どんな感じになるかのかは予測もつかないわ。とにかく最高の気分よ。

――シーズン2でのチームの関係性について教えてください。

画面上でのチームの関係性は、間違いなく強固なものよ。その理由の一つとして、私たちの撮影の時以外の関係性がすごく強固であることが挙げられると思う。キャストやクルーの関係がとてもいいことって、めったにないことだと思うの。ともに多くの時間を過ごすと、本当の家族みたいになるのよね。でも、そういったことを別にしても、脚本家たちは各キャラクター間の出来事や関わり合いを素晴らしい形に書き上げる方法を知っているわ。
このシリーズについて視聴者が最も心を引きつけられるのは、キャラクターたちが世界を救いながら交流し合う姿だと思う。もちろん毎週のエピソードの中で私たちキャラクターに課せられる任務も重要だけど、私がとても面白いと感じるのは、物語の外に抜け出して現実の世界にいる時でも、トビーとペイジ、ケイブとハッピー、ハッピーとトビーとウォルターがどんな風に協力し合って動くのかが想像できることなの。それぞれの関係があらゆる面で他とは異なる固有のものになっていて、各キャラクターの人柄がシナリオの中でどんな風に描かれているかを見るのが楽しいわ。

――本作の成功において、キャラクターの要素はどれくらい重要でしょう?

このシリーズには細かいネタがたくさん仕込まれていて、そこが典型的なシリーズ作品と違うところね。毎週見ていないと、キャラクターや他のことに関する小ネタを見逃してしまうわ。でもそんな点がこのテレビシリーズを、特別で独特の存在にしていると思う。キャラクター設定がとても明確に描かれているの。毎週のエピソードの見どころが、任務だけではなく、キャラクターについても注目して見られるような内容になっていると思うわ。その点は、どのシリーズ作品にもあるわけではない、このシリーズならではの強みね。あらゆる要素が満載なの。どのキャラクターも面白くて魅力的で、失礼な面や不器用な面もある。彼らがこのシリーズを彩る真のスターと言えるわ。

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――ペイジとウォルターが引かれ合うシーンを演じるのは楽しいですか?

ペイジがウォルターへの思いに身を任せるべきか、抑えるべきかどうかで葛藤する様子を演じるのは楽しいわ。その葛藤によって、彼女の態度が不安定なものになっているの。彼女はウォルターよりもはっきりと、自分の気持ちを表現しているしね。ウォルターは自分の気持ちを抑えるけど、いつもペイジが、感情に身を任せるように彼を仕向けようとするの。そういうのを楽しみながら演じてるわ。

――この先のペイジの恋愛について教えてください。

ペイジの相手として、新しいキャラクターが登場するわ。"ついにペイジにも新たなロマンスの対象が現れた"って感じだった。ティムっていうキャラクターよ。進展するかはこれからのお楽しみ。ペイジの前に現れるどんな新しいキャラクターも、重要な意味を持つと思う。新しいキャラクターの登場によってペイジとウォルターの間で衝突が起こり、ウォルターの中で"ペイジが自分以外の誰かと恋愛関係になるのはいい気がしない"という意識が生まれるの。

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――ペイジは息子のラルフに愛情を注いでいるようですが、彼を演じるライリー・B・スミスとのシーズン2での共演はどんな感じですか?

今シーズンの彼は、昨シーズンよりも活躍の度合いが増しているの。私は昔から子どもと接するのが得意だから、特に苦労していることはないわ。だから無理して親子関係を演出しようとする必要もない。小さな子どもを思いやるのは難しいことでもなんでもないわ。それにライリーはとても楽しい子なの。雰囲気があって元気が良くて、一緒にいると楽しい。ペイジが単なる優しい母親ではなく、厳しい母親であるというところも私は気に入ってる。ラルフに対して、やっていいこととダメなことの明確な線引きをしているの。

――本作の成功における、"笑い"の重要性は?

このシリーズが大ヒットした主な理由は、キャラクターや世界を救うという内容もさることながら、クリエイターのニック・サントーラの素晴らしさにもあると思う。彼は話すと非常に楽しい人なの。面白くて聡明でウィットに富んでいて、彼のそんなところが脚本にも表れてる。彼が書いた脚本を読めば分かるわ。本当に面白い人よ。そんな彼のユーモアを作品に取り入れることができてラッキーだと思う。
"笑い"の要素が際立ってる回が、私のお気に入りのエピソードね。物語の中では、"どうしたらこんなことできるの?"っていうような現実離れした任務に就いたりするでしょ? 混沌とした状況の中でもストーリーが楽しく、重くならないのは、トビーやペイジがジョークを言ったり、ウォルターがぎこちないことを言ったりするからよ。そんな時が私のお気に入りの瞬間だし、演じていて心から楽しいと感じるわ。

――ペイジを演じていて気に入っていることは?

ペイジについて気に入っているのは、強い女性であることかしら。私は強い女性の役を演じるのが好きなの。でも彼女の強さは鼻につくようなものではない。強いけど、とてもソフトで優しくもあるわ。
ペイジが意表を突いて物を蹴って壊したりして、たくましく見えるシーンが大好き。他のキャラクターたちが"なぜ思いつかなかったんだ"って感じになるの。それから、シーズン1では、彼女があることを覚えていて、その記憶を基に"こうすればいい"ってスラスラと言う場面もあった。みんなが変な人を見るかのように彼女をポカンと見つめるんだけど、すぐ"いや、それ当たってるかも"ってなるの。彼女は一歩下がってもいられるけど、時として大胆な行動を起こして驚かせてくれる時もある。そんなところが好きよ。

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――特殊効果シーンの演技で苦労したことは何ですか?

グリーンスクリーンを背景にした撮影が多いから、大いに想像力を働かせる必要があるの。実際は回転してないのに、そういう風に見せる演技をしたりね。このシリーズ以前の仕事ではそういった経験をあまりしたことがなかったから、今いろいろと吸収してる。この経験がこの先の仕事で役に立つことを願うわ。本当に想像力を必要とするのよ。周りに何もない中で、強風に吹かれつつ、そのシーンでの状況を想像しながらセリフを叫ばないといけないの。

――シーズン2の終わりまでに、ペイジとウォルターの関係はどのようになってほしいですか?

ペイジは自分の気持ちに少し背を向けているところがあるわ。プロ意識に欠けるような態度は取りたくないと思ってる。でも、時々ウォルターから気持ちを聞き出そうとするの。"トビーとハッピーの仲はうまくいったと思わない? 二人一緒の方が、以前よりいい感じみたい"というようなことを、あるエピソードでペイジが言うわ。でも、私としてはウォルターにももう少し勇気を出してほしいわね。
いつかのタイミングで涙に終わることになると思うけど...どうかしらね。二人はお互いをずっと思い続けているけど、ハッピーエンドになるかは分からないわ。

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■『SCORPION/スコーピオン』シーズン2 放送情報
スーパー!ドラマTVにて7月26日(火)よりスタート
毎週火曜 22:00~[二] 毎週火曜 24:00~[字]

Photo:『SCORPION/スコーピオン』シーズン2
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