最も稼ぐ女優でも、"ロバート・ダウニーJr.の半分"というハリウッドの男女格差

米経済誌Forbesが発表した「最も稼いだ女優」ランキングで、『ハンガー・ゲーム』シリーズのジェニファー・ローレンスが2年連続で堂々1位に輝いた。しかし、ここで改めてハリウッド内における男女格差が露呈したようだ。英Digital Spyが報じている。

このリストによると、ジェニファーの年収は4600万ドル(約46億円)。現在公開中の『ゴーストバスターズ』で注目されているメリッサ・マッカーシーが3300万ドル(約33億円)で2位に選ばれ、3位は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『ヘイル、シーザー!』で活躍したスカーレット・ヨハンソンで2500万ドル(約25億円)だった。ジェニファーは、2位のメリッサにも1300万ドル以上差をつけ女優のトップを独走状態。しかしながら、男優トップのロバート・ダウニーJr.の収入はジェニファーの倍近い8000万ドル(約80億円)なのだ。

昨年10月、ジェニファーは「男性共演者に比べて、なぜ私は報酬が少ないのか」というエッセーを執筆し、ハリウッド内における男女格差を訴えて注目を浴びていた。そんな彼女にとって、今回のランキングによって再び示された改善されていないこの現状は悔しいものに違いない。この男女の収入差を訴えているのはジェニファーだけではなく、『X-ファイル』のスカリー役で知られるジリアン・アンダーソンも、シリーズスタート当初の報酬はモルダー役のデヴィッド・ドゥカヴニーの半分だったことを告白し、契約更新時に自ら交渉してデヴィッドと同等の報酬をもらえるようになったと明かしていた。

「最も稼いだ女優ランキング」は以下の通り。

1位:ジェニファー・ローレンス(『ハンガー・ゲーム』シリーズ) 4600万ドル
2位:メリッサ・マッカーシー(『ゴーストバスターズ』) 3300万ドル
3位:スカーレット・ヨハンソン(『ヘイル、シーザー!』) 2500万ドル
4位:ジェニファー・アニストン(『モンスター上司』) 2100万ドル
5位:ファン・ビンビン(『X-MEN:フューチャー&パスト』) 1700万ドル
6位:シャーリーズ・セロン(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』) 1650万ドル
7位:エイミー・アダムス(『ビッグ・アイズ』) 1350万ドル
8位:ジュリア・ロバーツ(『マネーモンスター』) 1200万ドル
9位:ミラ・クニス(『ジュピター』) 1100万ドル
10位:ディーピカー・パー・ドゥコーン(『若さは向こう見ず』) 1000万ドル

(海外ドラマNAVI)
Photo:ジェニファー・ローレンス
© Izumi Hasegawa / HollywoodNewsWire.net