ベン・アフレック、映画から学んだ"子育て論"を語る

マット・デイモンと共同執筆した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でブレイクして以降、『アルマゲドン』『アルゴ』『ゴーン・ガール』など数々の大作映画で出演や監督、製作を経験し、現在は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』からスタートしたDC映画でバットマンを演じているベン・アフレック。彼が、3人の子を持つ父親としての思いを明かした。米Peopleが伝えている。

昨年6月に10年間の結婚生活に終止符を打った女優で元妻のジェニファー・ガーナーの間に、長女のヴァイオレットちゃん、次女のセラフィーナちゃん、長男のサミュエルくんという3人の子どもがいるベン。俳優として躍進し続ける彼は、その姿を子どもたちに見せたことはないそうで、「あの子たちは、"僕らが観れる映画はいつ作ってくれるの?"って感じだね。映画のレーティングに興味を持っているだけだから、"この映画は25歳になったら観ることができるよ"なんて返しているんだ」と、子どもたちとのやり取りの様子を明かした。

新作映画『ザ・コンサルタント』では、表の顔は田舎のしがない会計士だが、裏では天才的頭脳を持つ命中率100%の敏腕スナイパーで、本籍・本名・私生活、そのすべてが謎に包まれている殺し屋クリスチャン・ウルフを演じている。"別"の息子への愛情ゆえに非常に厳しく荒っぽい父親に育てられた、という設定のクリスを演じたベンは、この映画が"子育ての仕方"を考え直すきっかけをくれたのだと発言。「この物語にはものすごく心を痛めたし、一人の親として影響を受けたよ。僕は、親なら誰もが抱える"子どもの正しい育て方とは?""彼らに教えるべき正しいことは?"というジレンマと向き合った。どんな時も親の前にはいくつかの道が現れるんだ」

そして、子どもたちのための正しい育児を選択していくためには、思春期の悩みや子ども時代の脆弱性に感情的にならないことが大事だと話すベンは、「もし子どもができたらこんな風に考えてほしい。"心は、身体の外にある"と。突然やってくる不安や、子どもの弱さへの恐怖は、とても力があるんだ。この映画には、子どもへの愛情と恐怖心ゆえに結局虐待に走ってしまった男が出てくる。親として持つ激しい感情を正しく導く過程を観察することは実に興味深いよ。それは簡単なことではないんだよね」と、親であることの難しさを語っている。

『ザ・コンサルタント』は2017年正月第2弾ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:ベン・アフレック
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