メディアサイトのBuzzFeedが初のTVシリーズを製作へ!

もはやテレビ局だけがオリジナルコンテンツを制作する時代ではなくなっている昨今。YouTubeは「YouTube Red」という有料サービスでドラマシリーズを製作しており、Appleは『Planet of the Apps(原題)』、『Carpool Karaoke(原題)』という2作のシリーズを配信予定だ。そんな中今度は、メディアサイトのBuzzFeedが初のTVシリーズを製作することがわかった。

米Varietyによると、BuzzFeedはウィルシャースタジオと組んで、2014年にミシシッピ州で起こったジェシカ・チェンバースさんの殺害事件を今回の題材とするとのこと。当時19歳だったジェシカさんは同じ高校を卒業しているクエンティン・テリスにガソリンを掛けられたあと火を付けられ、そのまま放置されて死亡していた。ドキュメンタリー映画監督のジョー・バーリンジャー(『プレアウィッチ2』『メタリカ:真実の瞬間』)が製作総指揮を務める。「ジェシカさんの悲惨な事件は、BuzzFeedの革新的な報道により、多くの人が関心を寄せました。この非常に残忍で物議を醸した殺人事件をバーリンジャーのクリエイティブな目線で描き、前例のない真の犯罪ドキュメンタリー番組になることを楽しみにしています」とウィルシャースタジオの上級副社長であるドーン・オルムステッドはコメント。

放送局は現時点では未定だが、プロデューサー曰くすべてのテレビ局やケーブル局などが候補だという。ジェシカさんの殺人罪で昨年起訴されているテリスの裁判は今年7月を予定しており、その裁判の模様も入れる予定だ。

「これはBuzzFeedが、エンターテイメントだろうが、真面目な報道だろうが、本来のソーシャルメディアサイトである枠を超え、報道していたコンテンツを別の形で拡張できるという素晴らしい例だ。我々は、ウィルシャースタジオとバーリンジャー監督とパートナーとなり、このドキュメンタリーを事件を知らない新たな視聴者にお届けできることを嬉しく思っている」とBuzzFeed企画トップのマシュー・ヘニックは言及している。

同じように過去の殺人事件を題材にしているNetflixの『殺人者への道』はアメリカでは社会現象にまでなっていたほど。同シリーズのように大きな話題となるかどうか、今から楽しみだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:BuzzFeed
© PA Photos/amanaimages