『ダウントン・アビー』映画版の脚本はすでに半分完成済み

上流社会と使用人との間で巻き起こる愛憎劇を描き、世界中で大ヒットとなった英ITVのドラマ『ダウントン・アビー』。同作の映画化については当サイトでも以前からお伝えしてきたが、クリエイターのジュリアン・フェロウズが映画版の脚本をすでに半分執筆したことを明かしている。英Digital Spyが報じた。

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米Guardianのインタビューに登場したフェロウズは映画化について「いつも尋ねられるんだけど、すでに脚本の執筆を進めているのは、(映画化の)許可が出た時のために準備をしておきたかったからなんだよ。だけど、今はまだスタジオからの承認を待っている段階だ。他のTVシリーズと比較しても一際豪華なキャストだからこそ、全員を揃えることが何よりも難しいね。それに、みんなに"ダウントンのしきたり"を感じてもらう必要があるだろうね。それがキャストを支える後ろ盾にもなるし、それを求める多くの視聴者がいるはずだから」とコメントし、映画化が現実味を帯びていることを明かした。

フェロウズは昨年の3月から映画製作の可能性が高いことを認めており、「出演者はみんな他のTVや映画、舞台などで忙しいから、彼らを集めることは相当な仕事になるだろう。だけど、もちろんやるよ」と、映画化に向けての意気込みと覚悟を見せていた。

一方で、今年4月にとあるイベントに出席した大御所女優マギー・スミスは、映画版は自身が演じたバイオレットのお葬式シーンから始まることになるだろうとコメント。番組終了時には「番組が終わって嬉しいわ。心からね。物語が終わる頃には彼女(バイオレット)は110歳くらいになっているはずよ。ずっと続けることはできないし、理にかなわないわ」と、映画版の参加には消極的な姿勢を示していた。しかし、チャールズ・カーソン役のジム・カーターは、映画版のためにスケジュール調整を求められていることを明かしており、実現に向けて、いよいよ秒読み段階に入ってきているのかもしれないことをにおわせた。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ダウントン・アビー』
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