全米視聴率ナンバー1を誇る大ヒットドラマ「NCIS ネイビー犯罪捜査班」以下「NCIS」）のスピンオフ・シリーズとして、2014年の全米放送以来、本家同様に人気を博している「NCIS：ニューオーリンズ」。
すでに全米では2017年9月26日からシーズン4の放送も予定されており、高い人気を誇っている。日本でも9月にシーズン2 DVD-BOXがリリースされるなど、人気もますます加速。今回は新たなメンバーの参加や、「NCIS」シーズン13とのクロスオーバーなどで、さらにパワーアップしたシーズン2の魅力を紹介しよう。
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■全米有数の観光地ニューオーリンズが舞台のスピンオフ第2弾も世界的人気！
「JAG犯罪捜査官ネイビーファイル」のスピンオフ作品として、2003年の全米放送から世界的な人気シリーズとなった「NCIS」。そのスピンオフ第1弾として2009年に「ロサンゼルス潜入捜査班～NCIS：Los Angeles」（以下「NCIS：LA」）が放送され、こちらも全米視聴率ランキング・トップ10の常連という人気シリーズとなっている。そして、スピンオフ第2弾として人気フランチャイズの新たな仲間入りを果たしたのが、この「NCIS：ニューオーリンズ」だ。2014年の「NCIS」シーズン11でパイロット版が放送され、約半年後にシーズン1が放送開始。「NCIS」のギブス役であるマーク･ハーモンが製作総指揮を務めていることも話題となり、2014～2015年シーズンの新ドラマナンバー1となった。シーズン2も全米で多くの視聴者数を獲得し、世界中でも視聴率ランキングの上位を争う人気TVドラマとなっている。
本作は、海軍や海兵隊に関連した犯罪を捜査するNCIS（米国海軍犯罪捜査局）のニューオーリンズ支局が舞台。ニューオーリンズは米国南部ルイジアナ州の中でも南部に位置する同州最大の都市。ヨーロッパやアフリカなどの異文化が交わる歴史的背景から、独特で味わい深い文化が形成された街だ。ジャズ発祥の地としても有名で、様々な音楽が盛んな街でもあり、クレオール料理やケイジャン料理など美食の街としても人気を誇る全米有数の観光都市でもある。
「NCIS」が首都ワシントンD.C.を舞台とした都会派ミステリーというイメージなら、「NCIS：LA」は映画の都ハリウッドのお膝元ロサンゼルスが舞台のド派手なハリウッド・アクション作品というイメージだが、「NCIS：ニューオーリンズ」はその2作とは全く異なり、地方都市の中でもニューオーリンズという異色の街を舞台としたローカル・ミステリーとなっており、それが本作の人気の理由の1つともなっているのだ。
■個性豊かなキャラクターたちによるチームワークは、まるでジャズのセッション！
ニューオーリンズ支局のメンバーは、その土地に負けないぐらいの個性豊かな面々が揃っている。地元出身で、リーダーとして厳しさと優しさを併せ持ち、料理とピアノが得意な主任のプライドを演じるのはスコット・バクラ（「スター・トレック エンタープライズ」）。元警察官で、チームのムードーメーカーでもあるプレイボーイのクリス役にはルーカス・ブラック（「ワイルド・スピード」シリーズ）。シーズン1でニューオーリンズ支局に赴任した才色兼備のブロディには、「JAG 犯罪捜査官ネイビーファイル」で下士官ジェニファー・コーツを演じていたゾーイ・マクラーレン（「ダーティ・セクシー・マネー」）。そして、シーズン1でニューオーリンズ支局と合同で捜査を行っていたATF（アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局）のソーニャがシーズン2から正式メンバーとし加入する。そのソーニャを演じるのは2013年トニー賞 演劇助演女優賞にノミネートされたシャリータ・グラント（「BONES」）。
そして、サポートメンバーも魅力あふれる存在だ。プライドの親友で、頼れる検視官のロレッタにはCCH・パウンダー（「ER 緊急救命室」）、オタク気質な科学捜査分析官のセバスチャンにはロブ・カーコヴィッチ（「クローバーフィールド／HAKAISHA」）、シーズン1でもITのエキスパートとして登場しており、シーズン2からメインキャストとなったパットンにはダリル・ミッチェル（「ギャラクシー・クエスト」）。
本作では、この少数精鋭のメンバーの絆と魅力をアットホームな関係として描いている。劇中でもプライドが「家みたいに職場でもリラックスしたい」と語るように、支局のオフィスにキッチンや中庭があったり、そのキッチンでプライドが料理を振る舞いながら捜査のミーティングをしたり、シーズン2でプライドが開いたバーに全員が集まって酒を飲み交わすといったシーンに、その関係がよく現れている。その親密で仲の良い姿が見せる関係は、ジャズ発祥の地ニューオーリンズを舞台とした作品らしく、ジャズのセッションのような掛け合いのようで、見ていて楽しく心地好い。
■シーズン2の見どころも盛りだくさん！
ソーニャとパットンのメインキャスト入りなどシーズン2も見どころ満載。一話完結の犯罪捜査ミステリーとしてだけでなく、プライドが武装組織に賞金をかけられたことにより命を狙われてしまったり、ブロディの双子の妹エミリーの死に隠された秘密、ソーニャの麻薬がらみの過去の確執など、シーズンを通した連続モノとしての面白さも見どころの1つだ。さらに、ハリケーン・カトリーナ直後のニューオーリンズを舞台としたプライドとクリスの出会いが描かれるエピソードはファン必見。今とは全く違うクリスの性格に驚くこと間違いなしのエピソードとなっている。
そして、「NCIS」フランチャイズの魅力と言えばクロスオーバー。今回は「NCIS」シーズン13とのクロスオーバーで、「NCIS」の人気キャラであるアビーと、今まで会話の中や幼少時代の姿のみ登場していたアビーの弟ルカがついに登場して、重要な役どころを演じている。本家のキャスト総出演で、ファンには絶対に見逃せないエピソードだ。
■まるで観光気分!?ニューオーリンズの魅力に要注目！
本作は多くのシーンがニューオーリンズで撮影されており、NCISのオフィスが存在する設定のフレンチ・クォーターを始め、ジャクソン・スクエア、バイウォーター、ルイ・アームストロング公園などの有名な観光スポットが作品内に数多く登場する。さらに、マルディグラ祭や、セカンド・ラインと呼ばれる葬儀のパレードなどが事件に関わるエピソードもあり、ニューオーリンズの文化や歴史を自然と知ることができるのも面白い。
また、美食の街というだけに料理に絡んだネタも多数登場する。ドラマの中で登場するバーボン・ステーキなどの料理や、プライドが振る舞うシーフード・クレープ、エッグフロレンティーンなどといった料理の数々は、思わず食べたくなるほど美味しそうなものばかり。さらには、ニューオーリンズの有名なシェフたちが本人役でドラマに出演したり、カキの美味しい店として実在するDesire Oyster Barの店内でアクションシーンが撮影されていたりもする。
そして、音楽の街ニューオーリンズにふさわしい数々のミュージックナンバーも名曲揃い。本作のテーマ曲であるBig Head Todd And The Monstersの「Boom Boom」や、The Revivalistsの「Soulfight」などのニューオーリンズに関連したアーティストたちによる数々のナンバーが作品を盛り上げる。また挿入曲だけでなく、シーズン2ではドクター・ジョン、ジョン・クリアリー、ゲイリー・クラーク・ジュニアといったミュージシャンがゲスト出演し、自ら演奏を披露している。その音楽シーンはニューオーリンズでのライブを見ているかのようで、普段、海外ドラマを見ない洋楽ファンにもたまらないものがあるだろう。
このように本作はニューオーリンズの魅力が存分に描かれ、さながら観光旅行に訪れたような気分が味わえる作品となっており、また、アメリカ南部の文化が好きな方にもオススメしたいドラマとなっている。
■DVD-BOXに収録されている豪華な特典映像も見逃せない！
シーズン2のDVD-BOXには未公開シーンやメイキングなどといったスタッフやキャストたちの生の声が映像特典として数多く収録されている。特に「ニューオーリンズの魅力」では有名観光地での撮影風景などが収録されており、ファンならぜひ押さえて欲しい内容だ。また、クロスオーバーのメイキングではアビー役のポーリー・ペレットや「NCIS」のスタッフのコメントがある点も見逃せない。さらに、クロスオーバー・エピソードである「NCIS」シーズン13第12話も収録されているため、このDVD-BOXだけでクロスオーバー両作品を見ることができるのは実に嬉しい配慮だ。
「NCI」フランチャイズの中でも異色の街を扱うことで大成功を収めた「NCIS：ニューオーリンズ」。キャラクターの個性と作品の方向性がより確立したシーズン2を、ぜひDVD-BOXで堪能してほしい。
■「NCIS：ニューオーリンズ」シーズン2 商品情報
DVD-BOX PART1（7,350円＋税）／DVDレンタルVol.1〜6 9月6日（水）リリース
DVD-BOX PART2（7,350円＋税）／DVDレンタルVol.7〜12 10月6日（金）リリース
発売・販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント
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Photo：「NCIS：ニューオーリンズ」シーズン2
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