名探偵ポアロは日本語が堪能!?『オリエント急行殺人事件』舞台挨拶

ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティーのベストセラー小説を元にした映画『オリエント急行殺人事件』が12月8日(金)に公開となる。同作で監督と主演を務めたケネス・ブラナーの緊急来日に伴い、今月5日(火)にTOHOシネマズ 六本木にてスペシャルイベントと舞台挨拶が行われた。

劇場前に用意されたレッドカーペットに現れたケネスは、日本語吹替え版で主人公エルキュール・ポアロを担当した草刈正雄、ドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)役の山村紅葉とともに、集まったファンと写真撮影をしたり、サインをしたりと丁寧に対応。

約2年ぶりに来日したケネスは「アリガトウゴザイマス!」と日本語で挨拶。草刈、山村について「こんなに素晴らしい方々に参加していただき、俳優たちも喜んでいます」とその仕事ぶりを称えた。また、草刈の吹替えの印象を聞かれると「私がこんなに日本語がうまいなんて知りませんでした」と、ベルギー人探偵の日本語の"饒舌ぶり"についてジョークを飛ばした。

雪の中に閉じ込められた列車内で起きた殺人事件を描いた原作はこれまで何度も映像化されている。そんなイメージを一新するような本作について、「観客全員を列車に乗せるつもりで、ディテールにこだわって作りました。心に訴えるドラマで、ラストにはサプライズが待っています。そしてダークでありながらも温かなストーリーです」と説明したケネス。ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ミシェル・ファイファーといった豪華キャストも本作の特徴だが、そうした共演者に恵まれたことにも言及していた。

イベントでは草刈、山村が、作品の見どころを漢字一文字で表現した掛け軸も披露された。草刈はスピーディーな展開と心を動かされたストーリーから「動」、登場人物たちの感情の揺れ動く様に感銘を受けたという山村は「感」という文字を選び、二人の漢字を合わせると「感動」という文字に。「素晴らしい組み合わせですね!」とお墨付きを与えたケネスは特製ハンコで文字通り、太鼓判を押していた。

冬にピッタリのゴージャスなミステリー映画『オリエント急行殺人事件』は、12月8日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オリエント急行殺人事件』スペシャルイベント