大ヒット放送中のサバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』(以下『TWD』)は、先日放送された第8話で中休みに突入したが、これまでの通算100話以上の歴史の中で一番と言っても過言ではないほどショックな展開で2017年を締めくくることになってしまった。
(本記事は、『ウォーキング・デッド』シーズン8第8話の重要なネタばれを含む上、第9話以降の展開を示唆する内容ですのでご注意ください)
シーズン7ではファンからの人気が高かったグレン(スティーヴン・ユァン)がニーガンの手にかかり壮絶な死を遂げファンを動揺させたが、今回はリック(アンドリュー・リンカーン)の息子カール(チャンドラー・リッグス)がウォーカーに噛まれていたことが明らかになる。カールは以前にも右目を撃たれてしまい、どうなることかとファンを不安にさせたが、その際は片目を失うも奇跡的に一命は取り止めていた。今回もその時のように、助かる可能性はあるのだろうか?
チャンドラーは米Hollywood Reporterのインタビューで「あぁ、カールは死ぬんだ。あの状況で戻ってくる術はない。彼の物語は完結してしまうよ」と、カールがもう登場することはないと認めた。以前に、大学入りのために番組を降板するのでは? と噂されたこともあったが、「(大学入学が決定し)今は演技に集中するために大学入学をひとまず先に延ばしているんだ。『TWD』を去るのは僕の決断ではないよ。ストーリーの展開上の理由さ。リックやミショーン(ダナイ・グリラ)、他のキャラクターにとって意味のある展開だったんだ」と、進学が理由ではないと説明。
カールの運命についてはショーランナーのスコット・M・ギンプルから直接、両親も交え説明されたという。「それを知らされるまでは大学に行こうと思っていたんだ。知ったのは、6月に第6話のリハーサルをしていた時だよ。僕はもちろん、アンドリューやみんなにとってもかなりショックなことだったよ、誰も予想していなかったからね。確かにこのドラマに出演できるのは本当に素晴らしいことだけど、(去ることは)そんなに悪いことではないかな。今まではできなかった色んなことをできるからね」
シーズン8の時点で、パイロット版からのレギュラーキャストは主演のアンドリューとチャンドラーだけだったため、これでオリジナルキャストはアンドリューの一人だけになってしまった。かねてから、カールはリックの後を継いでリーダーになるのでは? と言われており、原作コミックでは健在なだけに、驚きの展開となってしまった。
想定外に8年間心魂注いだ現場から離れることになってしまったチャンドラーだが、現在は既に新しい作品に参加しているそうだ。「バーミンガムでインディーズ映画『Inherit the Viper(原題)』の撮影をしているよ。低予算の映画だけど、レッドネックのゲス野郎を演じることは面白いよ。今までには経験がないことなんだ。再出発の作品で今までやったことのないこんなクレイジーな役をやれることにワクワクしているよ」と、意外な役どころを楽しんでいると明かしてくれた。
最後にドラマファンに向けて、「8年間、僕に仕事とこの素晴らしい経験を与えてくれて、そしてこのキャリアと貴重なチャンスを一緒に喜んでくれたファンの皆さんには心から感謝しているよ」と感謝の意を述べている。
カールの最期を見届けることになる『ウォーキング・デッド』シーズン8後半(第9話~第16話)は、FOXチャンネルにて2018年2月26日(月)22:00よりスタート。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン8
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