米CBSが2018~2019年のシーズンに向けて6本の新作ドラマのパイロット版製作を決定した。米Varietyが報じている。
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このほどパイロット版の製作が決まったのは、『Chiefs(原題)』、『Here Comes the Neighborhood(原題)』、『Fam(原題)』、『Pandas in New York(原題)』、そして『私立探偵マグナム』と『女刑事キャグニー&レイシー』のリブート版の6本。
1980年から1988年にかけて放送された『私立探偵マグナム』は、ベトナム帰還兵のトーマス・マグナム(トム・セレック)が主人公。私立探偵業に勤しむ彼が、仲間と一緒に次々と事件を解決していく痛快アクションドラマだ。現代を舞台にリブートされる復活版では、アフガニスタンからハワイに戻ってきたマグナムが、米海軍特殊部隊時代に身に着けたスキルを活かして私立探偵として活躍する姿が描かれる。人気アクション捜査ドラマ『HAWAII FIVE-0』でクリエイターを務めるピーター・M・レンコフが、同シリーズで脚本を担うエリック・グッゲンハイムとともに、脚本と製作総指揮を兼任。『ブラックリスト』のジョン・フォックスとジョン・デイヴィスも製作総指揮に名を連ねる。
1982年から7シーズン続いた『女刑事キャグニー&レイシー』の主役は、性格もライフスタイルも正反対の女性刑事二人、ギャグニー(シャロン・グレス)とレイシー(タイン・デイリー)。就業に関する男女の垣根が低くなったことやワーキングマザーの増加を反映させ、男社会の警察組織でたくましく捜査に挑む女性たちを主人公にした本作は人気を博し、エミー賞で2年続けて作品賞を受賞。リブート版では、ロサンゼルスの街を守るため、相棒であり友人であるヒロインたちの活躍が描かれる。J・J・エイブラムズ(『LOST』)とスティーブン・キング(『スタンド・バイ・ミー』)がタッグを組んだSFサスペンス『11/22/63』のクリエイター、ブリジット・カーペンターが脚本&製作総指揮を務める。
『Chiefs』は、ロサンゼルス郡の都市で警察署長を務める3人の女性が主人公。全く異なるタイプながら仕事で成功を収めている彼女たちの仕事とプライベートを描く。脚本はデヴィッド・ハジンス(『ゲーム・オブ・サイレンス』)が執筆。ハジンスとともにキャロル・メンデルソーン(『CSI』シリーズ)、ジュリー・ウェイツ(『ゲーム・オブ・サイレンス』)が製作総指揮を務める。
そして、『Here Comes the Neighborhood』は、中西部からロサンゼルスへ引っ越してきた主人公家族のハードなご近所付き合いを描くコメディ。脚本は大人気コメディ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』を手掛けてきたジム・レイノルズ。彼とともにアーロン・カプラン(『サンタクラリータ・ダイエット』)、ダナ・オナーとウェンディ・トリリング(『9JKL』)が製作総指揮を務める。
婚約者とその家族とともに新しい人生をスタートさせようとしていた女性が主人公の『Fam』もコメディ。しかし彼女の夢は、ダメな父親から逃げ出してきたダメな身内がやってきたことで断たれてしまう...。脚本をコリーン・キングスベリー(『それいけ!ポンコツ少年野球団』)、製作総指揮をキングスベリーのほか、デヴィッド・ローゼンタール(『新ビバリーヒルズ青春白書』)、カプラン、オナー、トリリングが務める。
6本目も同じくコメディの『Pandas in New York』。ニューヨークで成功した医師家族が末息子の人生を心配し、息子自身がちゃんと人生設計を立てていることに気づかず、どうにかしようと奮闘する姿を描く。脚本&製作総指揮を務めるのはアジャイ・サーガル。
CBSといえば、『NCIS』シリーズや『ビッグバン★セオリー』をはじめ、全米視聴率ランキングに何本も作品をランクインさせている放送局。この6本の作品の中からも大ヒットドラマへと育つものが生まれるだろうか?(海外ドラマNAVI)
Photo:ハワイを舞台にチームが活躍するストーリーが、『HAWAII FIVE-0』のスタッフによってよみがえる『私立探偵マグナム』は特に楽しみだ(C) Mary Evans/amanaimages