1953年のロシア(旧ソ連)を舞台に、当時恐怖政治を強いてきた絶対的独裁者ヨシフ・スターリンが死んだことで巻き起こった最高権力の座を巡る側近たちの争いや混乱の様子を、辛辣かつコミカルに描いた『THE DEATH OF STALIN /ザ・デス・オブ・スターリン』。露大統領選が先日行われたロシアでは、政府が映画館での上映を急遽禁止したことで世界的にも話題を呼んだ本作が、この夏、日本で公開されることが決定した。
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監督・脚本を務めるのは、エミー賞受賞とアカデミー賞ノミネートの経験をもち、政治風刺作品に定評のあるアーマンド・イアヌッチ。これまでにも、英国政権の内部を描いたコメディドラマシリーズ『官僚天国!~今日もツジツマ合わせマス~』や、米国の女性副大統領を主人公にその日常を描いたコメディドラマシリーズ『Veep/ヴィープ』、米英両国の閣僚や官僚を描いた映画『In The Loop(原題)』などを手がけ、高い評価を受けている監督だ。
出演キャストは、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』のナッキー役で知られるスティーヴ・ブシェミ、『 トランスペアレント』のジェフリー・タンバー、『スター・トレック:ディスカバリー』のジェイソン・アイザックス、『HOMELAND』のルパート・フレンド、『リメンバー・ミー 水底の女』のマイケル・ペイリンら、海外ドラマでもお馴染みの面々が並ぶ。
1953年3月2日、一人の男が危篤に陥る。ソ連の絶対的独裁者、ヨシフ・スターリンだ。「今うまく立ち回れば、自分に後釜のチャンスが!」最高権力の座を目指し、色めき立つ側近たちの、姑息で熾烈な頭脳戦はやがて―。
第42回トロント国際映画祭で初上映され、その後各国映画祭で"話題"と"笑い"が評判を呼び、海外の雑誌や新聞、映画サイトでも続々絶賛評があがってきている本作。映画批評家による世界最大のレビューサイト「ロッテン・トマト」でも96%のFRESH高評価(2018/3/16現在)を得ている劇薬ブラックコメディ。ソ連最高権力の座をめぐり、狂気の椅子取りりゲーム『THEDEATH OF STALIN /ザ・デス・オブ・スターリン』は、2018年8月にTOHOシネマズシャンテほかにて日本公開。(海外ドラマNAVI)
Photo:『THEDEATH OF STALIN /ザ・デス・オブ・スターリン』
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