2016年のエミー賞では22部門にノミネートされた『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』でジョニー・コクラン弁護士を演じたコートニー・B・ヴァンスが、米HBOの新作ドラマに出演することがわかった。米Varietyが報じた。
『LOST』や『FRINGE/フリンジ』といった人気シリーズを生み出すヒットメーカーJ・J・エイブラムスと、『ゲット・アウト』で今年度のアカデミー賞脚本賞に輝いたジョーダン・ピールがタッグを組んで手がける新作ドラマ『Lovecraft Country(原題)』は、マット・ラフの同名小説が原作。主人公のアティカス・ブラックが友人のレティシア、叔父のジョージとともに、行方不明になった両親を探すために1950年代のジム・クロウ法時代のアメリカを旅する物語。アフリカ系の彼らは、白人からの人種差別や、ラヴクラフトの思想が広まっていた時代を生き抜かなければいけなかった...。
主人公のアティカスを演じるのはジョナサン・メイジャース。アティカスは朝鮮戦争の退役軍人で、ポケットにはいつもパルプ小説を入れ、黒人差別主義の下でも感情を隠すことなく心の内を率直に明かす人物だという。ジャーニー・スモレット=ベルがレティシア役を、コートニーがジョージ役を演じる。
ほかに、ウンミ・モサク(『ヴェラ ~信念の女警部~』)、アーンジャニュー・エリス(『クワンティコ』)、エリザベス・デビッキ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』)らの出演も発表されている。
HBOは5月に本作のシリーズ化を決定。脚本を手掛けるのはミシャ・グリーン(『HELIX -黒い遺伝子-』)。ピール、エイブラムス、グリーンとともに、ベン・スティーブンソン(『ウエストワールド』)、デヴィッド・ノラー(『HERE AND NOW 〜家族のカタチ〜』)、ヤン・ドマンジュ(『ベルファスト71』)が製作総指揮を務める。ドマンジュは第1話の監督も務める。(海外ドラマNAVI)
Photo:コートニー・B・ヴァンス
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