エヴァンジェリン・リリー、『LOST』でヌードを強要されて悔し涙を流す!

エミー賞やゴールデン・グローブ賞など数多くの賞を受賞し、世界中で社会現象とも言える大反響を引き起こした『LOST』にケイト・オースティン役で出演し、女優として飛躍を遂げたエヴァンジェリン・リリー。彼女が最近のインタビューで、本作で挑んだヌードシーンが強制されたものだったことを告白した。米Entertainment Weeklyが伝えた。

7月31日に配信されたポッドキャスト「The Lost Boys」の中で、彼女は自身の苦しい過去について詳しく説明している。

「シーズン3の撮影で半分裸になるよう追い詰められ、とても辛い経験をしたわ。このことについて選択肢がないと感じていたの」と、訴えたエヴァンジェリン。「撮り終えた時、屈辱を感じて震えていたわ。私の目からは涙があふれていたけれど、その後もとても恐ろしく厳しいシーンの撮影を続けなければいけなかった」

彼女は続けて、「シーズン4でまた、新たにケイトが服を脱ぐシーンが出てきて...そのシーンをどうにかしようと闘ったの。でもやっぱりどうにもできなかった。だから私は言った。"もうこれで終わりよ。あなたが好き勝手に書くなら、私はもうやらないわ。このドラマの中でもう二度と服を脱ぐことはない"と。そして、それ以上裸のシーンの撮影はしなかったの」と、辛い過去を振り返った。

米Peopleは『LOST』の放送局だった米ABCに彼女の告白に対するコメントを求めたが、すぐに返事をもらうことはできなかった。エヴァンジェリンは『LOST』終了後も女優としてヌードシーンを撮影することは避けているという。

また、ケイトはヌードシーンについてだけでなく、『LOST』の中心人物として描かれていたケイト、ジャック(マシュー・フォックス)、ソーヤー(ジョシュ・ホロウェイ)との三角関係についても脚本家やプロデューサーと闘っていたのだという。「ケイトは、初めはクールな子だった。それが、ドラマが進むにつれ、だんだんつまらない、イヤな人間になっていった。私の演じるキャラクターは、自分の物語や自分の旅、自分の課題を持つ自立した人間から、島中で男を追いかけるような人間になってしまったと感じたの。それに苛立っていたわ」と、読んだ台本を部屋の隅に投げつけたこともあると語った。物語が恋愛要素なしでは語れなくなってしまったことに問題があるわけでなく、ケイト自身の内面の変化について描かれることがなくなったことに納得できないでいたのだと説明している。

「私は幸せになれる場所を探していた」と、『LOST』終了後は女優業から退くことも検討していたというエヴァンジェリン。その後、ピーター・ジャクソン監督と出会って『ホビット』シリーズに出演し、現在は人気ヒーロー映画の新作『アントマン&ワスプ』の公開を控えている。ハリウッドで働く上で平穏に仕事をする方法を見つけなければいけないと感じていたという彼女も、「今はとっても幸せ」だという。(海外ドラマNAVI)