第2、第3の『ビッグ・リトル・ライズ』!? ニコール・キッドマンが女性主役の小説を続々と映像化!

『ビッグ・リトル・ライズ 〜セレブママたちの憂うつ〜』でエミー賞&ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞に輝いたニコール・キッドマン。彼女の製作会社Blossom Filmsが手掛けている新作ドラマ『The Expatriates(原題)』を米Amazonでシリーズ化することが決定。また、『ビッグ・リトル・ライズ』原作者の未刊の小説を映像化する権利を獲得したことも明らかとなった。米W Magazineなど複数のメディアが報じている。

このほどシリーズ化が決定した『The Expatriates』は作家ジャニス・Y・K・リーの同名ベストセラー小説が原作。香港に"外国人"として暮らす3人のアメリカ人女性を中心に描き、密接に結びついた外国人コミュニティでの人間関係や、彼女たちが個々に抱える問題に焦点を当てている。著者のリーは、香港で生まれ育った韓国系移民で、その後アメリカに移住しハーバード大学を卒業後、編集者を経て作家となった経歴をもつ。

Amazon Studiosの代表ジェニファー・サルケは、「複雑な問題を抱える女性たちと、彼女らの香港での"部外者"としての生活を描くという、この縦の糸と横の糸が織りなす物語は皆さんを夢中にさせるでしょう。結婚、キャリア、育児、想像を絶する喪失感との闘いを通して女性たちの強さを描きます」と、本作について説明。オーストラリア・アカデミー賞にノミネートされたことがある脚本家アリス・ベルが筆を執り、製作総指揮はニコールとパー・サーリ(『ビッグ・リトル・ライズ』)、テレサ・パーク(『きみがくれた物語』)らが担う。

また、ニコールは『ビッグ・リトル・ライズ』の原作者リアン・モリアーティが今年11月に刊行する予定の新作「Nine Perfect Strangers(原題)」を映像化する権利も獲得したことがわかった。ニコールはこの企画で主演を務め、『ビッグ・リトル・ライズ』を共に手がけたブルーナ・パパンドレア、パー・サーリらと一緒に製作総指揮も務めるという。この新作は、ダイエットのため、人生からひと休みするため、など様々な理由で人里離れたリゾート地に集まる9人の10日間にわたる物語が描かれる。ニコールは失恋による心の痛みからの回復と療養のためこの地にやって来る有名な恋愛小説家フランセスを演じる。本作は、映画化されるのかTVドラマとして製作するのかはまだ未定だ。

自身の製作会社を約10年前にスタートしたニコールが最初に手掛けたのは、愛するわが子を失った母親の悲痛な再生への道のりを描いた映画『ラビット・ホール』。本作はピュリツァー賞受賞の同名戯曲を映画化したもので、それ以来一貫して、自身が出演したい作品と世界に発信したいものを製作してきた。リース・ウィザースプーンと共演し、大ヒット作となった『ビッグ・リトル・ライズ』は、5人の女性キャラクター主体でストーリーが展開するが、これもニコールが大事にしていること。2017年のプレスツアーでも魅力的な女性キャラクターが少ないことを嘆き、変革を求めていた。

「『The Expatriates』は良い物語を作り発信するという、私たち共通の目標の始まりにすぎません」と語るニコール。現在撮影中の『ビッグ・リトル・ライズ』シーズン2をはじめとして、今後の作品、キャスティング情報に期待が高まる。(海外ドラマNAVI)

Photo:ニコール・キッドマン
(C) NYKC/FAMOUS