『SUITS』シーズン8 マイクとレイチェルの穴を埋める新レギュラー、米メディアの評価は?

敏腕弁護士の活躍と社内抗争を描くリーガルドラマ『SUITS/スーツ』。米USAにて7月18日(水)よりシーズン8の放送がスタート。前シーズンでは主要キャスト二人の卒業が決定していたが、新シーズンの第1話で早くも新レギュラーの二人が登場。メインキャストを入れ替えてなお、ストーリーは勢いを増し、7年以上続くシリーズの底力を発揮している。

法律事務所が合併 激化する内部抗争

ニューヨークの法律事務所で働く敏腕弁護士のハーヴィー(ガブリエル・マクト)は、同僚に頼ることを知らない一匹狼。チームワークを学ばせたい所長はある日、昇進と引き換えに部下を持つことを命じる。ひょんな事から彼の面接に現れたのは、弁護士資格を持たないマイク(パトリック・J・アダムス)。彼の天才性を見抜いたハーヴィーは採用を決め、経歴詐称という秘密を共有する仲間となる。

最新のシーズン8では、昨シーズンの混乱の余波が残る法律事務所内で、スリルある権力抗争が勃発。退職が決まった敏腕アシスタントのレイチェル(メーガン・マークル)と入れ替わるように、彼女の父ロバート(ウェンデル・ピアース)が経営する事務所「ゼイン」との合併が決定。ハーヴィーは側近のアレックス(デュレ・ヒル)と共謀し、ロバートの支配力を弱めようと、その右腕サマンサ(キャサリン・ハイグル)の失脚を狙うが...。

新レギュラー導入の采配鮮やか

昨シーズンで二人のレギュラーメンバーの卒業が発表。レイチェルとマイクの結婚が決まり、法律事務所から姿を消した。それを補うかのように、今シーズンではハーヴィーのライバルとしてサマンサを配置。絶妙な緊張感をもたらした。米Forbesは彼女の登場を、今シーズン最大の変化の一つと見る。ハーヴィーたちの絶好の引き立て役であり、その登場でドラマに新しい方向性が示されたと賞賛している。

さらに、TV版『12モンキーズ』の製作終了に伴い、アマンダ・シュルが新たにレギュラー入りした。自身の価値を確かめようと無鉄砲に動き回る様子は、かつてのレイチェルを思わせるとして、Forbesはその存在感の強さを認めている。

『グレイズ・アナトミー』出身のキャサリンは、今回のレギュラー入りに感激を隠せない。尊敬するエグゼクティブ・プロデューサーと協業できるだけでなく、自身が大ファンである作品の一部になれる機会だとコメントしている。米USA Todayは、『グレイズ・アナトミー』で見せたメロドラマの演技と、早口でまくし立てるスタイルをもう一度楽しむことができるとし、彼女のレギュラー入りを歓迎している。

リーガルドラマの側面を強化

新キャラクターの登場でますます勢いをつける『SUITS/スーツ』には、弁護士ドラマとしての側面をさらに強化して欲しいという声もきかれる。Forbesは、マイクの退職で不正雇用が終息した今、キャラクター重視というよりも弁護士としてのストーリーに注力して欲しいと述べる。USA Todayは、キャラクタードラマはすでに一旦収束したとの見方をする。元々マイクとレイチェルの恋と仕事の物語であった『SUITS/スーツ』だが、レイチェルの婚約でケリが付いた格好。同メディアは、すでに法律モノとしても魅力あるストーリーを展開していると評価。複数の登場人物が奏でるアンサンブルとなった一流法律事務所の内部抗争は、見応えたっぷりだと絶賛している。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『SUITS/スーツ』シーズン7
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