ハリウッドで20年以上のキャリアを誇る女優ケイト・ボスワース(『アート・オブ・モア 美と欲望の果て』)が、「ウィメン・イン・フィルム」&「クロエ・ワイン・コレクション」と組んで、女性監督を支援するキャンペーン「She Directed」の立ち上げを発表した。米Varietyが報じた。
2006年公開の超大作『スーパーマン リターンズ』のヒロインから、ジュリアン・ムーア主演映画『アリスのままで』の長女アナ役まで、幅広いジャンルで活躍しているケイト。そんな彼女がこのほど発表したキャンペーンは、女性の映画制作者たちから"女性の物語"を募り、選ばれた人はプロの指導&賞金を手にすることができるというコンテスト。ケイトはVarietyに対し、このキャンペーンが「女性・映画・ワイン」という自身の好きなものの交差点であり、女性中心の物語を称賛する機会であったことが、参加の決め手になったと明かしている。
「口先だけでなく、行動で示してくれるブランドのファンなの。行動し、対話を始めようとする人たちと向かい合うことは、とても意味のあることよ」
スクリーン上における女性についての表現が徐々に改善されてきている中、ケイトはずっと思っていたことがあるという。それは、リードキャラクターとなる出演俳優を選ぶ際、たいてい男性俳優が女優よりも先にキャスティングされているということ。それがたとえ女性が主人公の映画であっても、だ。「結局のところ、異なる性ほど重要視されていないと感じるし、それは間違ったメッセージだと思う」とケイトは訴える。
また、昨年、性的&人種的に多様なハリウッドを確立しようと業界で活躍する女性たちが「Time"s Up」を立ち上げたことで目を覚まされ、「真の意味での平等について考え始めたの。多様性(ダイバーシティ)や男女平等についてもっと注意を払うべき」だと意識改革の重要性を語っている。
昨年ハリウッドでは、大手批評サイト「ロッテン・トマト」の女性版とも言える、女性評論家のレビューだけを集めた批評サイト「CherryPicks」が開設されたことも記憶に新しい。「She Directed」は、ロサンゼルスでアカデミー賞授賞式を前に開催された第12回「ウィメン・イン・フィルム・オスカー・ノミニーズ・パーティ」にてローンチ。コンテンストの課題は現地時間7月7日(日)まで受け付ける。(海外ドラマNAVI)
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『アート・オブ・モア 美と欲望の果て』
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