鉄壁のチームに崩壊の危機!?『BULL/ブル 心を操る天才』シーズン2はさらに面白い!

裁判をテーマにした作品は、これまでいくつもの傑作が世に送り出されてきたが、そのほとんどが証拠や事実を基に裁きを下すといった内容のものが主だった。しかし、2016年より米CBSで放送がスタートした『BULL/ブル 心を操る天才』は、その基本的なフォーマットを覆す異色の心理エンターテイメントに昇華させている。クライアントを勝利へ導くのは"事実"だけではない。いかに陪審の心を動かすことができるかが重要なのだ。

全米の2000万人を超える視聴者を夢中にさせる海外ドラマ『BULL/ブル 心を操る天才』の魅力とシーズン2の見どころに迫ってみよう!

■ドクター・ブルは実在する?! 『BULL/ブル 心を操る天才』とは?

本作の主人公となる3つの博士号を持った心理学者のドクター・ジェイソン・ブルは、そのカリスマ性と巧みな心理操作を駆使して、法廷で勝利をつかみ取るが、実はこのキャラクターにはモデルとなった人物がいるのだ。

本作で製作にも名を連ねている、アメリカの著名な心理学者フィリップ・C・マグロー博士。彼は全米では自身の名が冠されたトークショーが絶大なる支持を集めており、世界で最も稼ぐTV司会者としても有名な人物だ。そんな彼が、若き日に行っていた活動や実体験に基づくストーリーが描き出されるのが本作。

手掛けるのは、これまでも幾多の海外ドラマをプロデュースしてきた巨匠スティーヴン・スピルバーグと『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』のポール・アタナシオ、そしてマグロー博士自身も製作に加わり、人の心を読み解くスペシャリストのドクター・ブルを中心に構成されるTAC(トライアル・アナリシス・コーポレーション)が裁判科学と呼ばれるものを駆使して、法廷で勝利をもぎ取るまでの道のりを描く。

ドクター・ブルが陪審の性格を読み解き、チームの頼れるメンバーたちが彼らの行動パターン、生活環境・意見・偏見・宗教・支持政党・年齢・SNS、果てはアイスクリームの好みや音楽のプレイリストに至るまで徹底的に調べ上げ、彼らのソックリさん、つまり疑似陪審を選定し、その後模擬裁判を行う。

そして、法廷ではドクター・ブルの巧みな心理操作から相手側についていた陪審たちの心を動かし、見事全員一致で評決を勝ち取る。"事実"や証拠だけが全てではなく、いわば陪審員の"心"こそが勝利への鍵となるのだ。陪審制というアメリカの司法制度を完全攻略するのが、本作なのだ。

■シーズン2では鉄壁のチームが崩壊の危機!?

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ドクター・ブルを中心に構成されたTACは、シーズン1では完璧なハーモニーを奏で、絶対的な勝利の方程式を形成してきたが、シーズン2ではその鉄壁も崩壊の危機に瀕する...。疑似陪審の生体反応を分析するマリッサは新しくできた恋人にうつつを抜かし、顧問弁護士のベニーはブルとの考え方の相違が生まれてしまうなど、うまく連携がとれないことがしばしば。次第には、あまりにも自己中心的な考えを披露するブルに対して、メンバーたちの心は徐々に離れていくことになる。この予断を許せないチーム状況を、いかにして脱していくのか、TACの絆が試されるのだ。

もともと本作は、心の変化や感情の起伏など、人間の心理に焦点を当てた、いわばヒューマン・ドラマでもあるのだが、シーズン2では疑似陪審の説明などをすべて排除し、クライアントとブルの関係性を浮き彫りにしたストーリーがより深く描かれる。テスト改ざん、社交クラブへの入部テスト、公害、居留地問題など、一概に無実か有罪かでは判断できないような案件を受け持つことが非常に多く、視聴者の心を揺さぶる物語が展開。

第4話「被告はブル」では、現代アメリカにおける養子縁組制度の影の部分に焦点を当て、第6話「私の愛した隣人」ではブルの過去に大きな関係を持つ女性の登場で、ブルというキャラクターに深みを与え、さらに第8話「天才vs天才」では、ブルと同じく心理学者の相手が登場するなど、見逃せないエピソードの連続! シーズン2になって、さらに面白くなったと言っても過言ではない。

■主演マイケル・ウェザリーの魅力が炸裂!

本作の主演と製作を兼任するのは、世界で最も観られているTVドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』でアンソニー・"トニー"・ディノッゾを演じた、マイケル・ウェザリー。イケメン俳優でありながら、そのイタズラな表情の数々やユーモアたっぷりの演技にも定評のある彼にとって、ドクター・ブルはまさにハマり役! シーズン2ではその魅力にさらに拍車がかかり、ラップを披露したり、サンタクロースに扮したりと、彼のユーモアセンスが存分に発揮されたシーズンとなっている。

ブルだけでなくマリッサ(ジェニーヴァ・カー)、ベニー(フレディ・ロドリゲス)、ケイブル(アナベル・アタナシオ)、ダニー(ジェイミー・リー・カーシュナー)、チャンク(クリストファー・ジャクソン)といったTACの面々それぞれにフォーカスしたエピソードもある。

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さらにゲスト俳優陣も豪華で、ブルとの過去に因縁のあるダイアナ・リンジーを演じるジル・フリント(『ナイトシフト 真夜中の救命医』)の再登場から始まり、『Hey!レイモンド』のブラッド・ギャレット、『タイタンズ/タイタンズ』のミンカ・ケリー、『グッド・ワイフ』のアーチー・パンジャビ、『アグリー・ベティ』のトニー・プラナなど、海外ドラマでおなじみのゲストスターが登場。ファンなら思わず身構えてしまうこと請け合いだ。

■豪華吹替キャストに加え、今シーズンはゲストも登場!

主人公ドクター・ブルの声優を務めるのは、『プリズン・ブレイク』マイケル役や『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』ディーン役でおなじみの東地宏樹。ベニー役には『ナイトシフト 真夜中の救命医』でもフレディ・ロドリゲスの声を担当した古谷徹。

そして、彼らベテラン声優たちの抜群の演技に聞き惚れると同時に、今シーズンは声優陣にもゲストが登場。米ドラマ『コールドケース 迷宮事件簿』の日本リメイク版に出演する女優の吉田羊が第4話にハリウッド女優アマヤ役で吹替えに参加。声からにじみ出る圧倒的な存在感には驚かされる。

新たな魅力を醸し出し、さらに進化を遂げた、『BULL/ブル 心を操る天才』シーズン2。一話完結型で手軽に楽しめるのもまた大きな魅力の一つだろう。

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■『BULL/ブル 心を操る天才』シーズン2商品情報
・5月9日(木)
DVD-BOX PART1(6枚組)(9,800円+税)発売&レンタル開始
・6月5日(水)
DVD-BOX PART2(5枚組)(9,300円+税)発売&レンタル開始
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト

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『BULL/ブル 心を操る天才』シーズン2
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