若き日のブライアン・ミルズが大活躍！イッキ見必至の海外ドラマ『96時間ザ・シリーズ』

2019年6月12日 2022年3月2日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

映画『96時間』は、名優リーアム・ニーソンが主演を務め、大ヒットを記録した。娘を救うためなら手段を厭わない主人公ブライアン・ミルズの暴走っぷりが映画ファンの心を掴み、アクション映画を代表するキャラクターとなった。しかし、映画で描かれたブライアンはすでに引退した元CIAというキャラクターであり、その現役時代や若き日の活躍というのは、多くの謎に包まれていた。「いつかはブライアンの若き日の活躍を見てみたい」そう願っていたファンに朗報だ。

海外ドラマ『96時間ザ・シリーズ』では、娘を持つ前の秘密工作員時代のブライアン・ミルズが大活躍する。ここでは、ファン待望の作品であること間違いない本作の魅力を徹底解剖！

1 ■そもそも『96時間』とは？
2 ■映画を観ていなくても楽しめる！若き日のブライアン・ミルズによる大活劇
3 ■製作総指揮はリュック・ベッソン
4 ■リーアム・ニーソンを彷彿とさせる、主演クライヴ・スタンデン

■そもそも『96時間』とは？

映画『96時間』は、2008年にフランスの巨匠リュック・ベッソンが製作したアクション映画シリーズだ。元CIA捜査官のブライアン・ミルズが旅先で誘拐されてしまった娘のキムを救い出すため、CIA時代に培った卓越した捜査能力や戦闘、尋問技術を駆使して、犯人グループを追い詰めていくという大胆かつスリリングなストーリー。同作でアクション俳優としての新たな魅力を開花させたリーアム（『シンドラーのリスト』）の演技が功を奏し、世界的に大ヒットを記録。

2012年には続編の『96時間／リベンジ』、2014年には3作目となる『96時間／レクイエム』が公開され、アクション映画新時代の旗手となったシリーズである。ちなみに同シリーズの原題は『TAKEN』。つまり「娘を取られた」ことを指しているのだが、邦題である『96時間』は、「誘拐事件における被害者生存の猶予期間」を意味している。

■映画を観ていなくても楽しめる！若き日のブライアン・ミルズによる大活劇

映画版のシリーズが終了後、2017年に米NBCにて放映が始まった『96時間ザ・シリーズ』では、若き日のブライアン・ミルズの活躍が描かれる。しかしながら、決して映画版との直接的な繋がりがあるわけではなく、完全に独立した作品となっているため、映画シリーズを観たことがないという視聴者でも十分楽しめるものとなっているのだ。

物語は、主人公ブライアン・ミルズが故郷へと帰還する最中の列車内で、何者かにより妹のカリーを殺されてしまったことから幕を開ける。失意に暮れるブライアンだったが、妹を殺したのは悪名高き犯罪組織を束ねるカルロス・メヒアであると突き止め、復讐を誓う。そんな中、アメリカの秘密諜報機関のクリスティーナ・ハートよりスカウトされたブライアンは、元特殊部隊グリーンベレーの経験を活かし、危険な任務へと果敢に挑み、様々な技術を学んでいくのだった...。

本作は若き日のブライアン・ミルズを描きながらも、明らかに現代を舞台としており、前述のように映画版との直接的な繋がりは感じられない。そのため、『96時間』シリーズの入門編としても大いにおススメしたい作品だ。

しかし、劇中では映画版にオマージュを捧げた台詞の数々や情け容赦のないブライアンの言動など、ファンならば、思わずクスッとしてしまうような描写も多い。とりわけ第4話「マッティ・G」では、ある製薬会社の隠ぺいを暴くハードドライブ回収任務の最中に、キーパーソンとなる人物の娘が誘拐されてしまう。その娘を救出しようとするブライアンの姿が描かれ、他人の娘ながら命を懸けて救おうとするさまは映画版と重なる場面である。

これらを理由に、『96時間』シリーズを観たことがある人も、観たことがない人も楽しめるのが本作の特徴となっている。

■製作総指揮はリュック・ベッソン

本作の製作総指揮を担当するのは、映画版と同じくベッソン。彼はフランス映画界に新たな波をもたらした革命児として知られ、『レオン』や『TAXi』シリーズ、『トランスポーター』シリーズなど、名だたる名作を世に送り出してきたフランスを代表するフィルムメーカーだ。

その彼が、爆発、銃撃戦、カーチェイスなど、自慢の大迫力演出のオンパレードで映し出した『96時間ザ・シリーズ』は、ベッソンの集大成と言っても過言ではない作品となっており、ファンは思わず身構えてしまうかもしれない。

■リーアム・ニーソンを彷彿とさせる、主演クライヴ・スタンデン

若き日のブライアン・ミルズ役に抜擢されたのは、海外ドラマ『ヴァイキング～海の覇者たち～』ロロ役で存在感を放ったクライヴ・スタンデン。どこか若かりし頃のリーアムを彷彿とさせる横顔や頼りがいのある出で立ちは、本作の主演としてまさに打ってつけであり、非常に逞しく映る。

彼の属するチームを率いるクリスティーナ・ハート役には、映画『フラッシュダンス』に主演したことで有名なジェニファー・ビールスが扮し、圧倒的なカリスマ性と貫禄を見せつける。そのほか、『ウォーキング・デッド』のホセ・パブロ・カンティーヨ、『グレイズ・アナトミー』のガイウス・チャールズ、『ザ・ユニット米軍極秘部隊』のマイケル・アービーなどがチームのメンバーとして出演しており、海外ドラマファンに馴染み深い面子が顔を揃えている。