『フルハウス』フェードアウトした気になるストーリー10選

1987年から8シーズンにわたり放送された大人気ファミリーコメディ『フルハウス』。幅広い年齢層の視聴者が楽しむことができ、尚且つ考えさせられる物語が散りばめられた本シリーズは、世界中で大ヒット。30年の時を超えて続編となる『フラーハウス』が製作されるほど現在も愛されている。

しかし、8シーズン全193話を通して様々なキャラクターの人間関係やキャリアを描いてきたからこそ、途中でフェードアウトした話も存在する。あの人のその後は? あの二人の関係は? 米Screen Rantが、そんな気になる未解決ストーリー10選を紹介している。

ジョーイの恋愛

3人のパパたちの中でとりわけロマンスが少なかったジョーイ(デイヴ・クーリエ)には、長期間真剣交際する彼女は出てこなかった。8シーズンを通してみれば、大学時代の元カノのパティ、コメディアンのロクシー、ジェシー(ジョン・ステイモス)のバンドでコーラスを担当していたステイシー(彼女との交際では、ジェシーとジョーイの仲に亀裂が...)などと交際していた過去があるが、結局のところ、シリーズ終了時は独身のままだった。

ちなみに、続編となる『フラーハウス』では、マジシャンの妻ジンジャー(ローラ・ベル・バンディ)と結婚し、4人のヤンチャな子どもたちのパパとなっている。

ダニー&ビッキーの関係

シリーズ全体のItカップルと言えばジェシーとベッキー(ロリ・ロックリン)かもしれないが、大人たちのロマンスの中では、ダニー(ボブ・サゲット)とビッキー・ラーソン(ゲイル・エドワーズ)の関係も印象深かった。

シーズン5第11話「どっちがどっち?」で、双子のニッキー(ブレイク・トゥオミー=ウィルホイト)&アレックス(ディラン・トゥオミー=ウィルホイト)を出産したベッキーの代わりに「おはようサンフランシスコ」でダニーの共同ホストに抜擢されたのが、ビッキー。その後、二人の交際は家族公認のもと順調に続き、婚約までしたが、ビッキーがニューヨークで全国番組をやることになり、シーズン7第13話「恋のピリオド」で破局を迎えた。想い合う中での破局だったが、以後シリーズの終了まで二人の関係について言及されることはなかった。

そんな二人のために(?)、『フラーハウス』のシーズン3第18話「ほら太陽が顔を出す」では、ジェシー&ジョーイがタナー家に引っ越して一緒に暮らし始めた日の「パパ記念日」30周年のお祝いに、D.J.(キャンディス・キャメロン)とステファニー(ジョディ・スウィーティン)がサプライズでビッキーを招待し、30年ぶりの再会を果たしている。

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ジェシーの両親、ニック&アイリーン

ダニーとジョーイの両親はあまり登場しなかったが、ジェシーの両親であるニック(ジョン・アプリア)とアイリーン(イヴォンヌ・ワイルダー)は、シーズン2からシーズン4まで定期的にタナー家に顔を出していた。

しかし、シーズン5以降は1度も登場しておらず、ニッキー&アレックスという可愛い双子の孫と対面することさえなかった。ちなみに、ニックの方は『フラーハウス』のシーズン3第9話「この先大荒れの予想」に一度姿を見せている。

高校卒業後のDJとキミー

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On trend before the #duckface was cool

Andrea Barber(@andreabarber)がシェアした投稿 - 2017年 6月月20日午前10時51分PDT

シリーズの後半では、高校生になったD.J.と親友のキミー(アンドレア・バーバー)が卒業後の進路に向き合う場面も描かれた。D.J.がSAT(大学進学適性試験)に緊張したり、第一志望のスタンフォード大学に落ちてしまったり(カリフォルニア大学バークレー校には合格)、キミーに至っては、大学に全て落ちたことでヤケになり、「いいけど」が口癖のドウェインと結婚しかけたこともあった。

結局、シリーズ終了時にも二人の進路が正確に伝えられることはなかったが、『フラーハウス』では、D.J.は獣医、キミーはパーティープランナーとして働いている。

ジェシー&ベッキー家のその後

シーズン5からタナー家に新たに加わったニッキーとアレックス。ミシェル(メアリー=ケイト&アシュレイ・オルセン)が幼稚園児にまで成長した頃だったため、可愛らしい双子の赤ちゃんの登場には、視聴者も心を掴まれていた。

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その後、ジェシーとベッキーは再び子作りをしようと考えたこともあったが、深く追求されないままシリーズは終了。ニッキーとアレックスが大人になった『フラーハウス』では、もう一度子育てをしたいという思いから、女の子の養子を家族に迎えている。

"スマッシュ・クラブ"

シリーズ開始当初から一貫して「おはようサンフランシスコ」のホストを務めているダニーに対し、8年間で様々な仕事をしてきたジョーイとジェシー。ジェシーにおいては、昔から通っていたクラブ「スマッシュ・クラブ」のオーナーの遺言により、経営権を譲り受けたことも。

廃墟となりかけていた店内を改装し、なんとか融資を受けてクラブをリニューアルオープンさせたジェシーだったが、その後のスマッシュ・クラブは数回登場したのみで、大きく取り上げられることはなかった。『フラーハウス』シーズン3の第18話の時点ではコインランドリーとなっていたが、ジェシーが買い戻して再び経営するつもりであることが語られていたが...。

ミュージシャンとしてのジェシー

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シーズン1から、様々な仕事をやりながらも常にミュージシャンとしての成功を夢見続けてきたジェシー。シーズン6では、代表曲の「Forever」が日本で大ヒットし、東京ツアーを行うという物語も描かれた。

しかし、ジェシーはある日突然「ジェシー&ザ・リッパーズ」のボーカルをクビになってしまう。新たなボーカルを見つけたザ・リッパーズに対抗して、ジェシーも新しいバンドを組もうとするが、メンバー探しは上手くいかず...。その後「ホットダディ&モンキーパペット」を結成しているが、あまり語られてはいない。

「ラッシュアワー・ブラザーズ」

広告業でコンビを組んで成功を収めたジェシーとジョーイが次に取り組んだのが、KFLH局のラジオ番組「ラッシュアワー・ブラザーズ」のパーソナリティー。

シーズン6では、これが二人のメインの仕事となり、自宅からハプニングだらけの生放送をお送りしたことも。しかし、シーズン7以降はラジオの仕事の回数はぐっと減ってしまい、番組がどのくらい続いたのかは謎のまま。

"レンジャー・ジョー"

コメディアンとしてラスベガスの舞台で成功することを夢見ているジョーイが、TVでキャリアを築こうとしていた時期もあったことを覚えているだろうか。シーズン5第6話にて、相棒のウッドチャックとともに人気子ども番組「レンジャー・ジョー」のホストを引き継いだのだ。

子どもの頃に見ていた番組に念願叶って出演することができたジョーイだったが、新たなアシスタント(社長の妻)と反りが合わず、クビになってしまう。30年以上続いた人気番組だったが、あの奥さんの手に渡ってからはどうなったのか...。

"Full House"

個性的なキャラクターたちが一緒に暮らすお馴染みの白い外観のお家。大人3人、子ども3人で暮らし始めたこのお家には、途中でベッキー、そしてニッキー&アレックスが加わり、シリーズ終了時では9人で暮らしていた。しかし、その後はどうなったのだろう。

大学に進学するD.J.は実家から通ったのか、寮に入ったのか。ジョーイはいつまでシングルで、このお家で暮らしていたのか。成長したニッキー&アレックスの部屋割りはどうなったのか。限られた部屋数のお家で、大家族はどのように暮らしていたのだろうか。

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続編となる『フラーハウス』もファイナルを迎え、『フルハウス』の放送開始から数えて、30年以上の歴史に幕を下ろしている。

(翻訳/Ai Ono)

Photo:『フルハウス』(c)Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.