大ヒット冒険アクション映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのエリザベス役で知られるキーラ・ナイトレイ。彼女が主演・製作総指揮を務める念願の企画が、米Huluでドラマ化されることになった。米Deadlineが報じている。
この『The Other Typist（原題）』は、2013年に出版されたスザンヌ・リンデルの同名小説（邦題：「もうひとりのタイピスト」）が原作。1920年代のニューヨークを舞台に、警察署で供述書を作成するタイピストとして働く二人の女性、ローズとオダリーを中心にして女同士の友情と裏切り、殺人を描くサイコスリラーだ。キーラは謎めいた経歴のオダリーを演じる。オダリーに比べて地味なタイプであるローズを誰が演じるのかは現時点で不明。
キーラは長年この企画を温めており、数年前にリドリー・スコットの製作会社、Scott Free Productionsとともに映画化を進めていると報じられていた。しかしこの度、米Huluにてリミテッドシリーズとして製作されることが決定。さらに、ショーランナーとして『Lの世界』『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』のアイリーン・チェイケンが参加することになった。
チェイケンはパイロット版の脚本も担当するほか、キーラや原作者のリンデルとともに製作総指揮も兼任する。キーラが最初に同企画を持ち込んだFox SearchlightのTV部門でチェイケンが仕事をしていたことが、今回のタッグに繋がったようだ。
なお、これはキーラにとってドラマでは初の大仕事となる。子役時代に数本のTVシリーズでゲストを務めたほかは、ミニシリーズの『オリバー・ツイスト』と『ドクトル・ジバゴ』に参加した程度で、これまでに出演した50本以上の作品の大半は映画だ。
そんなキーラは過去に何度も小説が原作の映像作品に関わっており、『プライドと偏見』（原作者：ジェーン・オースティン）、『つぐない』（同イアン・マキューアン）、『わたしを離さないで』（同カズオ・イシグロ）、『アンナ・カレーニナ』（同レオ・トルストイ）などに出演。『プライドと偏見』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。
文学作品と相性のいいキーラが念願の企画でどんな演技を見せてくれるのか、楽しみだ。（海外ドラマNAVI）
Photo:
キーラ・ナイトレイ
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