今秋、米NBCが放送を予定している新作『Law & Order: Organized Crime(原題)』は、ディック・ウルフが製作するニューヨークを舞台とする人気フランチャイズ『LAW & ORDER』の最新スピンオフ。この番組の主人公として復帰するのは、かつて『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』で長らくエリオット・ステイブラー刑事を演じたクリストファー・メローニだ。そのクリストファーの新作への抱負を、米New York Postおよび米TV Guideが伝えている。
クリストファーは2011年に『~性犯罪特捜班』を去った当時、復帰する可能性はまるで考えていなかったそうだが、ある日突然ウルフから電話で新作の話を持ちかけられたことで心境の変化があったようだ。「ステイブラーの去り方は満足のいくものじゃなかった。ベンソンとステイブラーは切っても切れない関係にある。そんな二人のもつれた感情の行方を描き、ファンの気持ちに応えることは、とても意味のあることだ」とインタビューに答えている。
一方、オリビア・ベンソン警部役のマリスカ・ハージティも、クリストファーの復帰を歓迎している。二人はプライベートでも近しい友人同士であり、マリスカは今年4月に自身のInstagramで、「おめでとう&お帰りなさい、エリオット・ステイブラー」とコメントしていた。
エリオットは『~性犯罪特捜班』のシーズン1からシーズン12まで、主人公オリビアの相棒を務めていた。そんな彼が去るにあたり、特に明確な理由や主要キャラクターにふさわしい最後が用意されていたわけではなかったため、クリストファーが言うように一抹のやり残し感があったことは否めない。
クリストファーは降板後、『Happy!』『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』といったドラマに出演していたが、今回『~Organized Crime』でエリオットとしてニューヨークに戻ってくることになった。これまで明らかにされたところによると、エリオットは大きな失意を経験したことで組織犯罪ユニットのリーダーとして復帰することになるという。
当初エリオットの復帰は『~性犯罪特捜班』のシーズン21最終回で描かれる予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で番組製作が中止された。そのため、予定されていたストーリーラインは今秋の『~性犯罪特捜班』と『~Organized Crime』に受け継がれることになるとともに、両番組のクロスオーバーエピソードを製作する案が浮上している。
NYPDの性犯罪専門ユニットの活躍を描く『~性犯罪特捜班』は、今秋からのシーズン22放送を控えており、アメリカTV史上、最も長く続いているドラマの記録を更新中だ。今年2月にはシーズン24までの製作が発表されている。(海外ドラマNAVI)
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米TV GuideのTwitterより