米CBSのコメディドラマ『ヤング・シェルドン』は、12シーズン続いた大人気シットコム『ビッグバン★セオリー~ギークなボクらの恋愛法則』の主人公シェルドン・クーパーの子ども時代を描くスピンオフ。本国アメリカで11月5日(木)にスタートした最新となるシーズン4の第1話にてオリジナル版でおなじみのコンビが再共演を果たしており、その舞台裏についてクリエイターが明かした。
共同クリエイターを務めるスティーヴン・モラロが、飛び級で進学したシェルドンの高校卒業がテーマとなるシーズン4第1話「Graduation(原題)」について言及。同作のナレーションを務めているのはオリジナル版でシェルドンを演じたジム・パーソンズだが、このエピソードではジムのほか、シェルドンの妻であるエイミー役のメイム・ビアリクも同役で参加している。
シェルドンのハイスクール卒業と、双子のミッシーの小学校卒業を祝ってパーティが行われているシーンで、ナレーション役である大人のシェルドンが「これは僕が経験した最高の卒業パーティだった...息子レナード・クーパーの卒業パーティがあるまではね。僕自身は息子にレナード・ニモイ・クーパーと名付けたかったんだけど、エイミーが許してくれなかった」と、大好きな『スター・トレック』シリーズのスポック役で知られるレナード・ニモイの名前を付けることができなかったと告白。するとエイミーが同じくナレーションで「でも、レナードと名付けることは許してあげたでしょ」と指摘するという一幕があった。
そのやり取りについて米TV Lineのインタビューに応えたモラロは、「シェルドンが息子のレナードについて語るという案はずっと前から温めてきたものなんだ。彼が息子にレナード・ニモイと名付けるというジョークをね。その後、エイミーがツッコミを入れたら面白いと思いついた。ナレーションにルールはないからメイムに連絡してみたら、彼女も面白いと思って快諾してくれたんだ」と舞台裏を説明。
さらにモラロは、レナードという名前はニモイのほか、シェルドンの友人であるレナード・ホフスタッターも由来ではないかという質問に対して以下のように語っている。「レナードの由来はホフスタッターだよ。ミドルネームをニモイにしようとしたのはボーナスみたいなものさ。僕にとって、レナードという名前の由来は間違いなくホフスタッターだよ」
『ヤング・シェルドン』では過去にもジム以外の本家キャストが参加している。シーズン3第10話「Teenager Soup and A Little Ball of Fib(原題)」では、ペニー役のケイリー・クオコがカメオ出演。体育の水泳テストが間近に迫ったシェルドンは、バクテリアが蔓延したプールにあざけられる悪夢を見るシーンがあるのだが、そのプールの声をケイリーが担当していた。また、シーズン3第16話「Pasadena(原題)」ではのちにシェルドンが教鞭を執り、『ビッグバン★セオリー』の仲間であるレナードやハワード、ラージと出会うカリフォニア工科大学を見学するシーンが描かれ、本家のイースターエッグになっている。
今後も本家との繋がりやイースターエッグが数多く登場しそうな『ヤング・シェルドン』は、米CBSにて毎週木曜に放送中。日本ではシーズン1&2がU-NEXTにて配信中だ。(海外ドラマNAVI)
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『ビッグバン★セオリー~ギークなボクらの恋愛法則』
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