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「一切設定を変えない」実写版『ストリートファイター』監督が選んだパンクな攻めの姿勢

2026年10月16日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

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『ストリートファイター/ザ・ムービー』キタオ・サクライ監督

大ヒット対戦型格闘ゲームの実写映画化『ストリートファイター/ザ・ムービー』でメガホンをとったキタオ・サクライ監督にインタビュー! ゲーム本来の楽しさやスピリットを大切にしたアプローチ、あえて設定を変えない過激でパンクなこだわり、そして大スクリーンやIMAXフォーマットで鑑賞する意義について、たっぷりと語ってもらった。

日米二つの文化で育った背景と、格闘ゲームの「楽しさ」を守る責任

――群馬県の絹笠にルーツを持つ監督にとって、『ストリートファイター/ザ・ムービー』を監督することは、特別な意味や重圧があったのではないでしょうか? また、そのバックグラウンドが強みになったと感じたところや、逆に難しさを覚えた瞬間があれば教えてください。

私にとっても『ストリートファイター/ザ・ムービー』は子ども時代の大切な一部で、実際にプレイして育ちました。アメリカでも巨大なポップカルチャーの一部です。私自身、子ども時代に日米二つの文化の狭間にいたからこそ、アメリカの観客にも日本のファンにも受け入れられ、ゲームのルーツを尊重した映画を作るためのユニークな視点を持つことができたと思っています。依頼を受けたときは、ファンを絶対に失望させたくないという非常に大きな責任とプレッシャーを感じました。

ゲームの実写化でありがちな失敗は、真面目になりすぎて、正統派でシリアスな映画にしようとするあまり、ゲームならではのスピリットを逃してしまうことだと思うんです。私にとって何より大切だったのは、格闘ゲームが持つ純粋な「楽しさ」を守ることでした。ファンがゲームを愛している理由はまさにその楽しさにありますから、映画化するうえでも大切にする必要がありました。

『ストリートファイター/ザ・ムービー』

『ツイステッド・メタル』で学んだ人気IP映像化のバランス

――ゲーム原作のドラマ『ツイステッド・メタル』(23~)も手がけられていますが、そのときの経験が今回活きた面はありますか?

もちろんです。あれほど世界的に重要な人気IPを映像化するにあたって、ゲーム制作会社やファンといったすべての人たちに納得してもらえるものを作るプロセスを、理論だけでなく実践として経験できたことは大きな糧になりました。

単にゲームを真に受けるのではなく、映画という独自のメディアとして成り立たせつつも、ゲームをプレイしたときのあの高揚感や“本質”を映画として伝えることこそが究極のミッションです。そのバランスの取り方や方向性が、今回も非常に役に立ちました。

「楽しさ」と「アンサンブルキャスト」の化学反応

――本作においては、実写化するにあたって「これだけは外せない」と思った“本質”はどの部分でしょうか?

何と言っても、世界中から集まった多種多様でクレイジーなキャラクターたちによるアンサンブルキャストと、彼らの組み合わせから生まれるユニークな化学反応です。

『ストリートファイター/ザ・ムービー』は対戦型格闘ゲームですが、決して血生臭く過度にグロテスクなものではありません。そこには常に遊び心と楽しさが存在し、ごちゃ混ぜのお祭り感のような魅力があります。

その楽しさをキャスティングの段階から再現したかったので、コメディアンから本物の格闘家、ミュージシャン、正統派の俳優まで、さまざまな分野からキャストを集めて化学反応を起こすことを意識しました。

『ストリートファイター/ザ・ムービー』

あえて設定を変えない、最も過激で「パンク」なアプローチ

――過去の監督作『バタフライ ~追う者と追われる者~』(25)では、原作の舞台を欧米から韓国へと変更するなど、大きく翻案されています。本作においては、原作から大きく変えたことはありますか?

通常、ゲームの映画化が決まると、映画の尺やリアルさに合わせるために設定やキャラクターに変更を加えがちですよね。しかし私は逆に、「一切ゲームの設定もキャラクターも変えない」という選択をしました。

クレイジーなキャラクターたちが現実にはあり得ないド派手な必殺技を繰り出す姿を、そのまま大スクリーンの実写映像へ転換する。これはある種、パンク的な反骨精神であり、直球で挑むことこそが最も過激でエキサイティングなアプローチだと思ったのです。

ひとつの強いアイデアを体験させる、映画ならではのスケール感

――先ほど挙げた作品のほかにも『BEEF/ビーフ』(23~26)など、これまでドラマシリーズを手がけられることが多かったと思いますが、ドラマと映画をつくるときの違いや、映画監督として意識しているところはありますか?

テレビドラマは長編のストーリー主導で、緻密に構成を組み立てていくメディアです。一方で映画は、ひとつの核となる強いアイデアやDNAから、深く没入感のある世界を作り出していく一本の強烈な体験です。

『ストリートファイター/ザ・ムービー』のようなダイナミックな作品が持つ圧倒的なエネルギーを表現するためには、テレビドラマではなく、絶対に大スクリーンの映画であるべきだと考えていました。

深いバックストーリーがもたらす、スピンオフの無限の可能性

――ヒット作になるとスピンオフが制作されることも多いですが、もし本作でスピンオフを作るなら、どのようなキャラクターや構想をお考えですか?

観客の皆さんの反応や、どのキャラクターが愛されるかによって変わってくると思います。ただ、今回登場する一人ひとりのキャラクターには、すでに非常に奥深いバックストーリーが存在しています。ですので、どのキャラクターを選んだとしても面白いスピンオフができると思いますし、可能性は無限大ですね!

映画館という場所で「集団的な夢」を共有するカタルシス

――最後に本作を映画館で観るべき理由をお聞かせください。

映画館に行くこと自体が特別なイベントですよね。暗闇の中でスクリーンに身を委ね、見知らぬ人たちとともに「集団的な夢」を共有する。みんなで同じ瞬間に笑い、興奮し、感情を分かち合うカタルシスは、たった一人自宅で画面を眺めるのとは比較にならないほど豊かな体験です。

『ストリートファイター/ザ・ムービー』は大勢で観ることでより盛り上がるように作られています。撮影自体もIMAXカメラを使用し、IMAX専用のアスペクト比で観られるシーケンスを数多く用意しました。さらにDolby Visionによる鮮烈な色彩表現やScreenXなど、さまざまなプレミアムフォーマットにも対応させています。ぜひ劇場の大スクリーンで体感してほしい、それが一番の願いです!

『ストリートファイター/ザ・ムービー』キタオ・サクライ監督

『ストリートファイター/ザ・ムービー』公開情報

『ストリートファイター/ザ・ムービー』は2026年10月16日(金)全世界同時公開。(海外ドラマNAVI)

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Photo:ⓒ2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved./配給:東和ピクチャーズ・東宝

  • この記事を書いた人

Lena

海外ドラマNAVI編集部。BBC『SHERLOCK』がきっかけで海外ドラマの沼へ。根っからのオタク気質で、英国作品以外ではアメコミ原作シリーズを好みMCUは全作網羅。そのほかホラー・スプラッタが好きで、欧米だけでなく韓国ドラマもよく視聴する。

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