人気ドラマ『シカゴ・ファイア』と『シカゴ・メッド』のプロダクション・アシスタント(P.A.)たちが、初の労働組合労働協約(ユニオン・コントラクト)を批准するための投票を行い、圧倒的多数で可決した。これは、ハリウッドで働くP.A.の待遇改善を目指して展開されている広範な組合結成キャンペーンの一環であり、業界に大きな一石を投じる快挙となる。
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劇的に改善される労働環境:時給アップと手厚い医療保険の獲得
今回の可決により、スタッフたちは今後、アメリカの大手労働組合の映画部門である「LIUNAローカル724」に所属することになる。今後はこの組合が彼らの「正式な代理人(交渉窓口)」となり、会社側と給与や労働環境の交渉をすべて一括して行う仕組みへと移行する。同組合はこれまでに、『アボット エレメンタリー』や『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』、その他数本のドラマシリーズにおいてP.A.の組織化を成功させてきた実績を持つ。
この契約には「映画産業年金・医療プラン」への加入権が含まれており、これによりP.A.たちは、これまで雇用主側から提供されていた医療保険に比べて、保険料を大幅に抑えながら手厚い保障を受けられるようになる。また、今までの最低時給は19.93ドル(約3,223円)だったが、3年間の契約期間中、毎年25セントずつ引き上げられることが決定。さらに、この協約には有給休暇、食事休憩の遅延に対する手当、病気休暇といった、標準的な組合の福利厚生も盛り込まれている。
プロダクション・アシスタント(P.A.)は、伝統的に労働組合を持たない職種であり、その過酷な仕事はより安定した雇用へとつながるための「業界への足がかり」とみなされてきた。しかし、2023年に起きた脚本家と俳優のストライキの最中、P.A.のグループが「プロダクション・アシスタント・ユナイテッド」を結成。組合としての保護を求めてLIUNAと提携した。
それ以来、組合組織化の動きは番組単位で進められており、P.A.たちがLIUNAに彼らを代表した交渉権を与える委任状に署名する形で拡大している。LIUNAは現在、ニューヨークを拠点とするユニバーサル・テレビジョンのもう一つの作品『フォー・シーズンズ』との間でも契約交渉を続けているという。
「誠意ある協力の証明」目指すは業界全体の一括協定
ローカル724のビジネス・マネージャーであるアレックス・アギラールは、声明の中で次のように述べた。
「このプロセス全体を通じて、協力的なパートナーであり続け、私たちの新しいLIUNAメンバーのために質の高い医療、公正な賃金、そして強固な職場保護の重要性を認めてくれた会社側に感謝いたします。これらの合意は、労使が誠意を持って協力し合えば、どのような成果を達成できるかを示す証明です」
この契約には、P.A.たちのキャリアアップの道筋について議論するための「昇進経路小委員会」の設置も含まれている。LIUNAは、労働者を1番組ずつ登録していく現在のやり方ではなく、最終的には業界全体のP.A.を一括してカバーする複数雇用主間協定を勝ち取ることを目指し、今後も歩みを進めていく構えだ。なお、今回の批准をめぐる投票結果は、『シカゴ・ファイア』が賛成24・反対3、『シカゴ・メッド』が賛成14・反対1であり、いずれも現場の熱い支持を示す圧倒的多数での可決となった。
『シカゴ・ファイア』シーズン1〜12、『シカゴ・メッド』シーズン1〜10はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)








