Netflixのメガヒットシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン5最終話は、これまでの多くの重大な疑問に答える一方で、ファンにさらなる大きな問いを残して幕を閉じた。
以下、最終回のネタバレがありますのでご注意ください。
-

『ストレンジャー・シングス』セイディー・シンク、激しい三角関係を描くA24ドラマで主演&製作総指揮!
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で世界的なブレイクを …
いまだにファンの間で議論が続くあの人の生死
劇中では、崩壊する「裏側の世界(アップサイド・ダウン)」とともにイレブンが死亡したと見られる形で物語が終了する。しかし、恋人のマイクが「彼女は死を偽装したのではないか」という仮説を立てる場面もあり、その生死について明確な答えは示されなかった。このフィナーレの演出はファンの間で賛否を巻き起こし、彼女が自らを犠牲にしたと信じる人々と、どこかで生き延びたと信じる人々の間で意見が真っ二つに分かれる結果となっている。
なぜ、シリーズのクリエイターであるダファー兄弟は、イレブンの身に起きた真実を頑なに明かそうとしないのか。その理由が、彼らの口から直接語られた。
「知らないでいること」にこそ意味がある
米The Hollywood Reporterのインタビューに応じたロス・ダファーは、脚本家たちがイレブンの生存を信じているのかと問われ、次のように語っている。
「私たちがそれを口にしたいかどうかは分かりません。当然、私たちはミリー・ボビー・ブラウンともこうした会話を重ねてきましたし、私たち全員がそれぞれの解釈を持っています」
ロスは、クリエイター側が正解を提示して解釈の自由を奪ってしまうのではなく、観客が結末の中に自分なりの意味を見出すことこそが重要だったのだと説明する。
これに続く形で、マット・ダファーも知らないでいることには意味があると強調。本当に何が起きたのかという“正解”を知ってしまうことは、かえってイレブンが払った犠牲の価値を下げてしまうことになりかねないというのだ。マットは、イレブンの生存を信じるというマイクの決断を引き合いに出し、ソーシャルメディアでのファンの反応を見ながら「人々は信じることを選んでいるようだ」と、観客がそれぞれの希望を抱いている現状をポジティブに捉えている。
舞台裏ドキュメンタリー監督が目撃した「魔法」の真意
最終シーズンの配信に合わせ、Netflixでは制作の舞台裏を追ったドキュメンタリー『ストレンジャー・シングス 未知の世界5 ~“最後の冒険”の舞台裏』も公開された。マルティナ・ラドワンが監督を務めた同作は、本作のライターズ・ルームや撮影現場の内部に密着。最終シーズンの制作プロセスに深く関わったマルティナは、イレブンの物語の締めくくりについて、さらなる洞察を提供している。
同じく米The Hollywood Reporterの取材に対し、ラドワンはその結末について「重要なのは、自分が何を見たいと思おうとも、それを自分自身で理解しなければならないということです」と言及。観客が作品に能動的に関与することの重要性を訴え、「参加しなければなりません。ただ座って眺め、手取り足取り情報を一方的に与えられるわけにはいかないのです」と熱く語った。
さらに、脚本家たちが実際にイレブンの結末について結論を出していたのかという疑問に対し、ドキュメンタリー内のある重要な瞬間に触れている。彼女の回想によると、ダファー兄弟はライターズ・ルームで次のように語っていたという。
「イレブンは魔法を象徴しており、誰もが前に進むためには魔法は死ななければならない。しかし、それを心に留め、決して手放してはならない」
これはイレブンが生存しているかどうかの決定的な証拠ではない。しかし、物語の生みの親たちが彼女の存在にどのような願いを込めたのかを雄弁に物語っている。イレブンという「魔法」は消え去ったのかもしれないが、残された者たちの心の中で生き続ける――。それこそが、本作がたどり着いた美しくも切ない真実なのかもしれない。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』全5シーズンはNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)





