『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5 VOL2の配信を目前に控えた今、VOL1で提示された「答え」と、これから暴かれるであろう最後の謎を整理しておこう。
本記事は、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5の重大なネタバレを含みますのでご注意ください。
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【おさらい】VOL1で明らかになったこと
ヴェクナの新たな標的
VOL1において最も注目すべき変化は、宿敵ヴェクナの新たな戦略だ。シーズン4ではティーンエイジャーのトラウマを餌食にしていた彼だが、今シーズンでは9歳から11歳のより幼い子どもたちへと標的を移した。
その中心にいるのが、マイクの妹ホリー・ウィーラーである。彼女は「ミスター・ワッツィット」と名乗るヘンリー（ヴェクナの人間時代の姿）と接触し、物語は1983年11月6日の「あの日」へと引き戻された。そう、ウィル・バイヤーズが連れ去られたあの瞬間である。マット・ダファーは、今シーズンが「シーズン1の真の続編」であり、すべての出来事が円環を完成させることを明言している。
VOL1で明らかになったこと：ウィルの覚醒
VOL1のラストにかけて、ウィル・バイヤーズはついに「魔術師（ソーサラー）」としての力を現し始めた。
演じるノア・シュナップによれば、当初この力はイレブンの能力と同様の描写になる予定だったが、脚本の段階で異なる現れ方をすることが決まったという。 ウィルはその身体性を活かし、イレブンとは違うアプローチで異能を発揮する。ノアは「撮影順がバラバラだったため、ダファー兄弟とFaceTimeで細かく確認しながら、自分の力をどう進化させるか確信を持って演じた」とそのこだわりを明かしている。
VOL1で明らかになったこと：「008」カリの帰還とマックスの意識
シーズン2以来、物語から遠ざかっていたカリが驚きの再登場を果たした。彼女は謎の軍科学者ケイ博士（リンダ・ハミルトン）の手によって何らかの機械に繋がれており、その役割がイレブンの能力の中和と関係している可能性が示唆された。
一方、ヴェクナの精神世界には、マックスの意識が依然として存在している。ジェイミー・キャンベル・バウアーは「彼女の存在はヴェクナを信じられないほど苛立たせており、物語の後半で巨大な瞬間を呼ぶきっかけになる」と語り、マックスの逆襲を予感させている。
VOL2で明らかになるべき謎
これらの事実を踏まえ、VOL2ではいよいよシリーズ最大の謎に王手がかけられる。
裏側の世界の正体と1983年11月6日の謎
なぜ裏側の世界の時間は、ウィルが失踪した1983年11月6日で止まっているのか？
ロス・ダファーは、VOL2の「かなり早い段階」で、この謎が完全に説明されると明言した。 「裏側の世界に深く踏み込み、それが何であるかを説明するのは、まさにVOL2の役割だ。これは10年前から計画していたことであり、明らかに今こそがそれを明かす時なのだ」 舞台劇『ファースト・シャドウ』で示唆された「ディメンションX」と裏側の世界、そしてヴェクナとマインド・フレイヤーの間に醸成されつつある未定義の繋がりが、ついに白日の下にさらされる。
ウィルが誘拐された真の理由と円環の完成
マット・ダファーは、Deadlineに対し「なぜウィルが誘拐されたのか、それがホリーや一連の事象とどう結びついているのかという答えが次々と明らかになる。すべてが一つの円を描くように繋がっていく」と語っている。
今シーズンがシーズン1の真の続編として構築されている以上、ウィルの失踪は決して偶然ではなく、緻密な計画の一部であったことが証明されるだろう。
宿命の繋がり
ノアは、ウィルとヴェクナの関係を「ハリー・ポッターとヴォルデモートの宿命的な繋がり」に例えている。
ウィルは自らの力をどう進化させ、ヴェクナという絶対的な悪にどう立ち向かうのか。イレブンの力が通用しない場面において、ウィルの「魔法」がどのような役割を果たすのかがVOL2の最大の焦点となる。
史上最高のフィナーレへ
さらに、新たな脅威であるケイ博士の真の目的や、物語を彩る音楽的演出など、完結に向けて一切の妥協はない。製作総指揮のショーン・レヴィは「今まで見た中で最高のフィナーレエピソードの一つ」と断言。マイク役のフィン・ヴォルフハルトもその巧みさに圧倒されたと語る。
10年に及ぶ壮大な物語が辿り着くその先を、我々は目撃することになる。
Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界5』VOL1（第1～4話）：独占配信中、VOL2（第5～7話）：12月26日（金）10時、フィナーレ（第8話）：1月1日（木）10時より世界独占配信。（海外ドラマNAVI）
参考元：Deadline
