クロエ・グレース・モレッツ、Netflix『ニモーナ』で「ピンク色」が好きになる

映画『キック・アス』シリーズや、SFドラマ『ペリフェラル ~接続された未来~』などで活躍しているクロエ・グレース・モレッツが、Netflixのアニメ映画『ニモーナ』でピンク色が好きになった理由を明かしている。

クロエ・グレース・モレッツ「若い頃はピンクを敬遠していたんです…」

『ニモーナ』は、濡れ衣を着せられた騎士バリスターが、自由自在に変身できる元気いっぱいのニモーナと手を組み、真犯人探しに乗り出す冒険物語。

ヘアカラーがピンク色のニモーナにとって、まさにピンクは彼女を象徴するカラーだ。ニューヨークで開催された本作のプレミアで、ニモーナの声を演じたクロエが米The Hollywood Reporterのインタビュー対応し、ピンク色に抱いていた印象についてコメント。「若い頃はピンクを敬遠していたんです。“ピンクはクールじゃない。ピンク以外を着るつもり”という感じだったのを覚えています」と答えた。

しかし、そんなピンク色に対する想いが、映画に参加したことで変わったのだという。「それから成長して、ピンクを着られるようになりました。あの色は1940年代まで何年も、ずっとジェンダー・ニュートラルだったんです。もっとピンクは受け入れられて、好きな時に好きなように、あらゆる色合いで着ることが出来るようになるべき色だと思います」と、ピンク色の歴史にも言及した。

『ニモーナ』はクィア色が非常に濃く、同性愛も自然に描かれるため、LGBTQ+映画との声も名高い。クロエが述べたように、アメリカの歴史においてピンクは、様々な場面で性別の枠を超えた色だったという。何十年もの間、特定の性別を連想させなかったピンクは、まず20世紀初めに男性的な色として、その後に女性的な色として認識されるようになった。

原作となったグラフィックノベルのイラストとストーリーを手がけたND・スティーヴンソンは、「ピンクの中核には、常にトランスネスとジェンダーの流動性がありました」と説明し、子どもの頃はピンク色が女の子のカラーとして認識されていたため嫌いだったが、ニモーナをデザインしている時に、「自分が好きな形でピンク色を取り戻したいと思った」と明かしている。

クロエが、ピンク色のヘアが印象的な主人公の声を演じるアニメ映画『ニモーナ』は、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflix