SF漫画の最高峰として語り継がれ、世界15の国と地域で翻訳された木城ゆきと原作による伝説の漫画「銃夢」を、壮大なる構想を経て遂に実写化された『アリータ:バトル・エンジェル』。この度、本作でサイボーグの少女アリータを演じたローサ・サラザールが徹底した役作りのための身体作りに励んでいたことが明らかになった。
オー ディションでローサの演技の虜になったジェームズ・キャメロンは「ローサが、この作品の中心となる脈打つ心臓そのものなんだ。素晴らしいビジュアルエフェクトを使っているけど、すべての焦点は彼女のキャラクターにあたっているよ」と、本作におけるローサの存在の大きさを語る。
そんな巨匠をも魅了したローサは、サイボーグの身体を持ち、複雑な過去に翻弄されながらも、大切な人を守るために闘うアリータを演じるために、撮影に入る前から長期間の役作りを徹底したという。「撮影の6カ月前にトレーニングを始めたわ。サイボーグを演じるのは体力的に大変だった。体を鍛えることで、演技にもアリータの強さを出すことができたと思うわ」と、過酷なアクションシーンを演じるための身体作りが、強さを兼ね備えたアリータのというキャラクターにも反映されていると明かす。
続けて「ムエタイ、カンフー、キックボクシングに挑んだわ。武芸は自分の心の中の平穏が大切だと学んだの。身体づくりはもちろん精神面での心構えもできたのよ」と、様々なジャンルの格闘競技に励み、精神も鍛えられたことで、アリータを演じるうえで自身の強力な武器になったと振り返る。また、トレーニングのみならず「原作漫画を読んだり、「銃夢」の絵に塗り絵もしたりしたわ。アリータと少しでも一緒に時間を過ごしたかったの」と、「銃夢」を読むだけでなく、彼女なりにアリータと対話したエピソードも明かす。
彼女はこれまでにも、数々のハリウッド大作でスタントやワイヤーを使ったアクション等、過酷なアクションにも挑戦してきた。「過去に出演した作品は、アリータにとっての最高のトレーニングになったし、私はこの超大作で自分の最大限のスキルを活かせると思ったの」と、女優としての過去の経験が、本作のアクションにも活かされたと明かしており、過去の経験+本作でのトレーニングで彼女が魅せるアクションシーンに期待が高まる。そんなローサは、「アリータはとても率直で傷つきやすくて、普通の女の子なの。けれど悪の存在に立ち向かう戦士の精神と、戦士としてのトレーニングを積んだ人でもあるのよ」と、自身の役作り同様、アリータは身体と精神が鍛え上げられた少女であることを明かしつつ、サイボーグでありながら、人間の心を持つキャラクターであることを語った。
『アリータ:バトル・エンジェル』は、U-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『アリータ:バトル・エンジェル』(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation