『ビバヒル』ルーク・ペリー、彼の遺作となるタランティーノ映画で親子共演

大ヒット青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校/青春白書』のディラン役で知られるルーク・ペリー。今年3月に脳卒中のため逝去したルークの遺作となる作品に、彼の息子ジャック・ペリーも出演していることがわかった。米Peopleが伝えた。

【関連記事】【追悼】ルーク・ペリーよ、永遠に。『ビバヒル』『OZ』『クリマイ』『リバーデイル』...その俳優人生をふり返る

ペリー親子の共演が実現したのは、クエンティン・タランティーノ監督が手掛ける最新映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。ハリウッドを代表するトップスター、ブラッド・ピット&レオナルド・ディカプリオをダブル主演に迎え、1969年のロサンゼルスを舞台に、TVの西部劇でかつて活躍していたリック(レオナルド)と彼のスタントダブルのクリフ(ブラッド)が、ハリウッドで生き残るためにもがき奮闘する様子が描かれる。

このニュースは、プロレスラーとして活躍しているジャックが、カナダのプロレスラー、クリス・ジェリコのポッドキャストに登場し、自らの口で明らかにした。

「父は"自分が出演する映画か、フッテージ映像に出て欲しい"と望んでいた。だから、"わかった、父さん。やるよ"と答えたんだ」ジャックは続けて、「父はとても喜んでいたよ。それがエネルギーになって、少し元気になったんだ。"もしもう仕事ができないのだとしたら、これ(ジャックが出演すること)は何より嬉しいことだ"と話していた」とルークの思いを代弁した。

タランティーノ監督の人柄については、「タランティーノはとてもかっこいい人だ。彼は"私はこのために君のお父さんを選んだんだ。"と言ってくれた。父の役は象徴的な役柄になっていると思う。タランティーノは父がこの役に向いていると確信していたんだ」と彼とのやりとりを交えて説明している。

子どもの頃に父の作品を見ることはなかったと明かすジャック。それでも、彼の仕事について、「父が演技している姿は見てこなかったけど、彼はカナダで『Goodnight for Justice(原題)』などを撮影していた。父は西部劇を愛していて、いつもカウボーイになりたかったんだ。映画に出ることで馬にも乗れるようになった。だから、これがお気に入りの父の出演品なんだ。やりたいことを実現できているからね」と語り、ルークが仕事をする背中を見て育ったことを感じさせた。

ルークの願いが実現する『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、8月30日(金)に全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:

ルーク・ペリー
(C)NYKC/FAMOUS
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』8月30日(金) 全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント