映画『ダウントン・アビー』日本最速!吹替版試写会に吹替キャストの玉野井直樹、一城みゆ希、甲斐田裕子、三上哲が登場!

全世界に旋風を巻きおこした大ヒットテレビシリーズのスタッフ&キャストが再集結し、全米初登場No.1を獲得したダウントニアン待望の映画『ダウントン・アビー』。今回は、2020年1月10日(金)の公開を前に都内で12月26日(木)に開催された映画『ダウントン・アビー』日本最速!吹替版試写会トークイベントの模様をお届けします!(以下、ネタバレは控えていますが、記事内で映画の内容に一部触れています)

吹替版試写会を堪能したダウントニアンたちの興奮が冷めやらない中、トークイベントが早速スタート! 本作を語る上では欠かすことのできない主要キャラクターの吹替キャストである玉野井直樹さん(ロバート役)、一城みゆ希さん(バイオレット役)、甲斐田裕子さん(メアリー役)、三上哲さん(トーマス役)が登場し、「皆さま、ようこそお越しくださいました。あなたのバイオレットでございます」と一城さんを筆頭にそれぞれの役柄の声で挨拶して、開始早々からイベントを盛り上げていました。

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トークではまず映画版の魅力について、玉野井さんは「映像の素晴らしさが1番です。最初にお屋敷が見えるまでの感じと、見えてきた時の広がりに、鳥肌が立ちました」、一城さんは「とにかくこの作品はみんなが主役。テレビシリーズから1人1人がちゃんとフィーチャーされるように描かれているんです。そして、声優の皆さんも素晴らしかった」、甲斐田さんは「全てが素晴らしい総合芸術なんですが、あの音楽と呼び鈴の音などの効果音を聴くと、いろんな記憶を呼び覚ましてくれるんです」、三上さんは「人だけでなく、あのお屋敷が主役という感じもします。それにトーマスの結末ですね。続編があったらまた何かありますよ(笑)」とそれぞれがアピール。

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試写会ではテレビシリーズ同様に笑いも起きたり、登場人物たちを応援したくなる気分になったりしたそうで、三上さんは「モールズリーさんはおいしい役ですよね(笑)」とテレビシリーズから人気のキャラ名を挙げると、玉野井さんが「収録の時にみんな一度は"モーズルリー"と言い間違えるんです。映画版でも言い間違えちゃいました(笑)」と語って笑いを誘っていました。

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映画版は全般的に温かさや優しさがあふれているという話しでは、甲斐田さんが「映画を初めて見て、テレビシリーズの第1話から見てみようかなと思った人はちょっとビックリするかもしれないですね(笑)」とコメント。そんなテレビシリーズと映画版との違いについて、三上さんは「テレビシリーズではみんなと一緒に収録していたいんですけど、劇場版は登場人物も多くて時間も長いので、3日間に渡って使用人たちと貴族たちで別れての収録でした」と明かすと、甲斐田さんは「でも、収録現場の違いというだけで内容に関しては会話が始まればすぐ役に入れました」と語っていました。

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映画版で吹替えの演技についてすぐ戻れたという登壇者たち。一城さんは「チームワークでしょうか。ダウントンが私たちの中に入っているんです。だから、スタジオの中では私たちが『ダウントン・アビー』なんです」と熱い胸の内を披露。

三上さんは「使用人たちの中もチームを分けて収録していたんですけど、先に収録していたパットモアさんの声を聞いたら『これこれ、パットモアさんは美々さんじゃないとダメ』みたいな(笑)。デイジーの中司ゆう花さんもそうでした」と収録を振り返り、甲斐田さんも「家で映像をチェックしていても、みんなの想像の声が聞こえてくるんです」と同調し、玉野井さんも「思っていた芝居の反応がちゃんと来ますよね。モールズリーさんの池田ヒトシさんなんか、思ったとおりのことをやってくださっていました(笑)」とそれぞれ収録を振り返っていました。

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続いて、キャラクターの魅力や思い出のトークテーマ。バイオレットについて一城さんは、テレビシリーズと映画版の日本語版演出を務める伊達康将さんから、第1話の役作りで2度もダメ出しをもらったそうで、「だけどナイスキャスティングで、私たち4人だけでなくて、初めて声優の仕事をした方も何人もいらして、その方たちを見事に仕上げてくださって感動しました」と思い出を語ると、玉野井さんは「ロバートが弱い者の味方になるところが好きです。それが行き過ぎちゃって不倫しそうなこともありました。今でも弁明したいんですけど、あれはジェーンのためを思いすぎてしまったということなんです。すみません(笑)」とシーズン2のメイド・ジェーンとのエピソードを絡めて苦笑い。

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甲斐田さんは「シーズン1のメアリーはツンケンしていて冷たくて本当にひどくて、こんな人がそばにいたらヤダなという人でしたけど(笑)、今や頼りになる女主人になりつつあります。演じる時はなるべく低音で冷たさを出しつつ、でも老けないようにというのを意識していました。でも、最初の頃は初々しい部分が男性に対してあったので、そういうところも大事にしていました」と役作りについて明かし、トーマスについて三上さんは「(男性を愛することが)犯罪になるという時代で、自分を認めてもらえなくてすごく窮屈な思いをして、だからひねくれてしまったのかなと思っています。最初の頃はオブライエンと一緒に意地悪でした(笑)。でも結果オーライなところがあって、ロバートの犬を隠して自分で見つけるなんてのがあって。ロバートちょろいですよね(笑)」と話すと、会場も爆笑。

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そして、映画版のお気に入りのシーンについて、一城さんは終盤のバイオレットの従姉妹モードと手紙の切手に関して話すセリフが印象的で、ラストのバイオレットがメアリーを見つめているシーンでは涙を流したと挙げ、甲斐田さんも「メアリーにとって大事な存在がカーソンとバイオレットなので、3人の関係ですね。ある事でカーソンに相談しに行くところや、最後のバイオレットとのシーンも好きです」と挙げていました。

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最後に、一城さんが映画版メインビジュアルの集合写真を見ながら「ゴージャスなキャストが本当に素晴らしいんです。皆さんの姿勢も正しくて美しくて、ロバートの犬まで目線がしっかりこっちを見ています」と笑うと、「素晴らしい作品になっています。ぜひ何度も劇場に行ってくださいませね」とバイオレットらしい貴婦人のような呼びかけでイベントを締めていました。

(取材・文・写真/豹坂@櫻井宏充)

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映画『ダウントン・アビー』は東宝東和配給にて2020年1月10日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー。

Photo:玉野井直樹さん、一城みゆ希さん、甲斐田裕子さん、三上哲さん/ 映画『ダウントン・アビー』 (C)2019 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.