英国が誇る"ミステリーの女王"アガサ・クリスティが生んだベルギー人の名探偵エルキュール・ポアロをケネス・ブラナー(『刑事ヴァランダー』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)が演じる映画シリーズ。その第2弾の邦題と日本公開日が決定した。(記事更新:2020年10月5日)
ケネスが監督・主演を手掛けた2017年末の『オリエント急行殺人事件』から2年近く経った昨年10月、撮影開始と伝えられ、公開時期も発表されていたこの新作の原作は、1937年に発表された「ナイルに死す」。名探偵ポワロが今回立ち向かうのは、古代の神秘にあふれるエジプトのナイル川を航行する豪華客船で起きる殺人事件だ。1978年に公開された映画『ナイル殺人事件』では、ピーター・ユスティノフ、ベティ・デイヴィス、マギー・スミス、ミア・ファロー、オリヴィア・ハッセー、デヴィッド・ニーヴン、ジェーン・バーキン、アンジェラ・ランズベリーら豪華キャストが出演していた。
原題が原作と同じ「Death on the Nile」だった本作の邦題は、ピーター版のポワロと同じ『ナイル殺人事件』に決定。ちなみに、デヴィッド・スーシェ主演の『名探偵ポワロ』では、同エピソードのタイトルは「ナイルに死す」。
また、日本公開日は2020年12月18日(金)に決定。なお、今年はクリスティの生誕130周年、ポアロシリーズ出版100周年に当たる。
ケネス以外のキャストは、ガル・ガドット(『ワンダーウーマン』)、アーミー・ハマー(『君の名前で僕を呼んで』)、レティーシャ・ライト(『ブラックパンサー』)、トム・ベイトマン(『オリエント急行殺人事件』)、アネット・ベニング(『キャプテン・マーベル』)、ローズ・レスリー(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、ラッセル・ブランド(『ミスター・アーサー(2011) 』)、アリ・ファザール(『ヴィクトリア女王 最期の秘密』)、ソフィー・オコネドー(『ホテル・ルワンダ』)、ドーン・フレンチ(『アガサ・クリスティー ミス・マープル スリーピング・マーダー』)、ジェニファー・サンダース(『ロマンティックじゃない? 』)、エマ・マッキー(『セックス・エデュケーション』)など。脚本は、『オリエント急行殺人事件』に続いてマイケル・グリーンが執筆。
前作のインタビューで、当時すでに製作進行中だったこの新作についてケネスは以下のように語っていた。「ぜひ今度も監督・主演をやりたいね。次は、ポアロの想い人であるキャサリンのことがもう少し語られる予定なんだ。あと、口髭についても面白いエピソードが出てくるよ(笑) こちらは『オリエント急行殺人事件』ほどには知られていない作品だから、もっと変える余地があるだろうね。だから今回以上に新しい要素を付け加えたいと思う」
ケネスたちがどんな要素を付け加えるのかも気になる『ナイル殺人事件』(配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)は、12月18日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ナイル殺人事件』
(c)2020 20th Century Studios. All rights reserved