DCコミックのスーパーヒロイン「ワンダーウーマン」のオリジンを描く作品として、製作準備が進んでいる『Amazon(仮題)』。その配役段階で明らかになった主人公の設定に、ネットは一時騒然となった。

『Amazon』は、スーパーマンの青春期を題材にした『ヤング・スーパーマン』のように、主人公のワンダーウーマンことダイアナ・プリンスの若い頃を描くドラマ。『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のアラン・ハインバーグが脚本を手がけ、ゴーサインがかかれば米CW局で放送される。

米Entertainment Weeklyが報じたところによると、番組の成功はひとえに主演女優にかかっていることから、製作元のワーナー・ブラザーズ・テレビジョンはパイロットの製作が決まる前から、脚本執筆と同時進行で女優探しを始めたとのこと。同じくCWで放送中で、DCコミックのヒーロー「グリーンアロー」の活躍を描く『Arrow』が好評を博していることから、『Amazon』の成功にも同局は期待をかけているようだ。

そして先日、Deadline.comが入手した資料から、主人公の配役にあたっては身長172cm以上、20代前半の女性が対象になることが判明。遠い国の生まれで、厳しい環境で勇猛果敢な戦士として育てられた「アイリス」は、訪れた大都市があまりに別世界なので戸惑うことに。それでも、ロマンチックで無垢な心の持ち主である彼女は、世界を守るため命を賭けて戦う、という設定になっている。

ところが、この「アイリス」という役名が騒動の発端に。ワンダーウーマンの本名は「ダイアナ」のはずなのに、重要な基本設定を改変するのかと、コミックファンはいろめきたったのだ。

でも心配はご無用。騒ぎを見た脚本家のハインバーグはツイッターで、「アイリス」はコードネームにすぎないことを明かした。ネットであれこれと憶測が飛び交うのを避けるために使用したそうだが、皮肉にも、かえって騒ぎを引き起こす結果となってしまったようだ。(海外ドラマNAVI)