昨年9月から放映されているシーズン4も相変わらず好調な大人気ミュージカルドラマ『Glee/グリー』。しかし、シーズン4の第11話で使用する楽曲が、またしてもアーティストからの許可を得ていない可能性があることが発覚した。
米zap2itによると、無断で使用されたとされるのは、2005年にリリースされたジョナサン・コールトンの「Baby Got Back」。この曲は元々、1992年に大ヒットしたサー・ミックス・ア・ロットのラップソングだが、ジョナサンが覚えやすく軽やかなメロディを付け、まったく違うアレンジのカバー曲となっている。
『Glee』がこのジョナサンバージョンをコピーしているのは、オリジナルの歌詞にはない、ジョナサン本人を意味する"Johnyy C"という歌詞が含まれていることから明らかだという。さらに、ジョナサンが歌う「Baby Got Back」には、途中アヒルがガーと鳴くような声がサウンドの一部として挿入されているが、その鳴き声が『Glee』バージョンにも聞こえているという。
ジョナサンは自身のブログで、「僕はカバー曲を発表する際、オリジナルのメロディを作曲し、独自のサウンドを生み出した。僕のオリジナルの象徴ともいえるアヒルの鳴き声が、『Glee』バージョンのバックサウンドで確かに聞こえたんだ。これは、僕のサウンドをそのまま無断で流していることになる」と、『Glee』の製作サイドやFOXからは何の連絡もないまま楽曲を使用されたと主張。現在、弁護士が著作権問題に該当するのかどうか調査中だという。
『Glee』は以前も、グレッグ・ラスウェルバージョンの「Girls Just Want To Have Fun」しか許可を得ず、本家本元のシンディ・ローパー側からは許可を取り忘れるという失敗をしている。グリーのメンバーのパフォーマンスが素晴らしいだけに、大きな問題とならないことを願いたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『Glee/グリー』
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