アメリカで2004年に放送開始され、シーズン8をもって2012年に終了した『Dr. House』が、日本でもとうとうフィナーレを迎える。1シーズンを平均22話構成で更新を続ける等、メディカルドラマ勢の中でも特に安定した人気を維持しているだけに残念に思うファンも多いだろう。
本作の魅力は、何といっても天才医師ハウス（ヒュー・ローリー）のキャラクター。「手遅れです」「皆、嘘をつく」等、患者に向けた正直すぎる診断結果や暴言、失言の数々は実は印象深いものばかり。かなりの変人で頑固者であるにも関わらず、医師としての確かな腕は捨て難いし、その人間性もなぜか嫌いになれない。そこに惹かれたのか、思い返せば彼の周囲にはいつでも優秀な人材が揃っていた。
時に、というよりかなりの割合で暴走してきたハウスは、シーズン7のラストでついに本当に車を暴走させ、ようやく恋人となった院長カディ（リサ・エデルシュタイン）の家に突っ込んでしまう！ シーズン8はその1年後、ハウスの刑務所暮らし模様からスタートする。模範囚（!?）となり早期出所を果たしたハウスだが、いざ復帰すると勤務先の病院が一変。カディが去り、ハウスを待っていたのは神経科医のパク（シャーリーン・イー）のみ。ハウスは新しいチームを作り、再起を図れるのか。仲間達との最後はどうなるのか。波瀾万丈の人生はファイナルシーズンでも"全部乗せ"状態で視聴者を離さない。
こんなにひどい医者は見たことがない。しかし、こんなにいい医者も見たことがない。たくさんの爆笑と感動を届けてくれたハウスの物語を、最後まで見届けよう。
『Dr. House』シーズン8 【ファイナル・シーズン】は、FOXチャンネルにて、9月3日（火）23:00から放送される。（海外ドラマNAVI）
Photo：『Dr.HOUSE』
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