大人気アメコミヒーロー・アクションドラマ『ARROW/アロー』で、アーセナルことロイ・ハーパーを演じたコルトン・ヘインズが、LGBTコミュニティに貢献したとして賞を受賞したことが明らかとなった。米E!Onlineなどが報じている。
かねてから噂はあったものの、今年5月に同性愛者であることを正式にカミングアウトしたコルトン。8月27日(土)、シアトルで行われた同性愛者の権利擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」が主催する授賞式に登場した彼が、ビジビリティ賞を受賞した。
檀上に上がった彼は目に涙を浮かべながら、「今までの人生で"ワォっ!"という瞬間をたくさん経験してきたけど、おそらく今夜は、それをしのぐものになると思う」との言葉でスピーチを始め、同性愛者として葛藤してきた日々について語った。そして、「僕のカミングアウトは、多くの人の注目を集めてしまった。個人の決断が、エンターテイメント業界では派手に取り沙汰されてしまうのだろう」と続け、ゲイになる決断を下したことはなく、自分にとって同性愛者でいることはごく自然なことだとも付け加えている。
また、「今夜初めて、本当の自分でいられるような気がして最高の気分だよ。生まれながらにして人間が持つ同等の権利を信じる、力強く団結したコミュニティが存在することを幸運に思う。僕は、この賞を受けるに値するとは思っていない。これまでに多くの先輩がLGBTとして道を切り開いてくれ、僕はその道を辿っているだけに過ぎないから」ともコメントしていた。
感極まって、涙で声を震わせていたコルトンの感動のスピーチは、多くの人の心に届いたのではないだろうか。以前に彼は、同性愛者であることを隠していたことで精神的に不安定になり、心の問題が原因で『ARROW』を降板したことも明かしていた。カミングアウトしたことで心の平静を取り戻した様子の彼は、米FOXのホラーコメディドラマ『Scream Queens(原題)』シーズン2へのゲス出演が決定、同作は9月20日(火)からの放送開始を予定している。(海外ドラマNAVI)
Photo:コルトン・ヘインズ
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