クリストファー・ノーラン監督(『ダークナイト』『インセプション』)が、第二次世界大戦中に実際にあった史上最大の救出作戦を描く戦争映画『ダンケルク』。そのIMAX版完成披露試写会が今月10日(木)に都内で行われ、俳優の坂上忍、映画コメンテーターの有村昆、映画ライターのよしひろまさみちが登壇した。
上映に先立ち、ゲスト3人によるトークが行われ、観終わったばかりという坂上は開口一番、ノーラン節満載な作品で圧倒される映像に「死にそうなくらい疲れた」とコメント。続いて、「もうアイデアはないだろうと思っていたら軽くそれを超えてくる」と有村が熱い口調で監督の手腕を称賛すれば、よしひろも「始まって3分もしないうちに自分が戦場にいる感覚になる」とその臨場感を強調した。
その後も3人はリアルタイムで救出作戦が進む中、劇中でずっと流れる秒針をモチーフにした斬新な音楽、戦闘機にIMAXカメラを取りつけて撮影した驚異の映像、ノーラン作品に共通の重厚な人間ドラマなどについて盛り上がった。
キャストはトム・ハーディ(『インセプション』)、マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)、ケネス・ブラナー(『オリエント急行殺人事件』)、キリアン・マーフィー(『ピーキー・ブラインダーズ』)といったベテランに加えて、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデンといった若手も起用されている。
ノーランが初めて挑んだ実話は、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」の物語。舞台は1940年、海の町ダンケルク。陸海空から迫りくるドイツ敵軍80万人。浜辺の兵士たちの背後には敵軍が迫り、目前の海中にはUボート、空からは爆撃機が容赦なく襲いかかる。敵軍の総攻撃はいつ始まるか分からない刻一刻と変わる絶体絶命の窮地に、英仏軍40万人による史上最大の救出作戦が決断されるが...。
ロケーション、戦闘機なども本物にこだわるなどリアリティに徹した映画『ダンケルク』は、9月9日(土)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:坂上忍、有村昆