新解釈の『オリエント急行殺人事件』で名探偵ポワロと容疑者と殺人現場が一堂に!

"ミステリーの女王"として知られるアガサ・クリスティーの名作小説を、ケネス・ブラナー監督・主演でよみがえらせた映画『オリエント急行殺人事件』。12月8日(金)全国ロードショーとなる同作のワールドプレミアが11月2日(木)にロンドンで行われ、豪華キャストがスクリーンに続いてここでも一堂に会した。

演劇の殿堂、ロイヤル・アルバート・ホールで開催されたプレミアには、150人以上の報道陣と、1500人を超えるファンが集結。レッドカーペットに監督・製作・主演のケネスを皮切りに、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、デイジー・リドリー、ウィレム・デフォーらが到着する度、会場からは大きな歓声が。そして別作品の撮影現場から駆け付けたジョニー・デップが登場すると、会場のヴォルテージは最高潮に達した。さらに"スペシャルゲスト"として、パリからやってきた実際のオリエント急行が初めてロンドンのセント・パンクラス駅に到着し、さらなる彩りを添えた。

何度も映像化されてきた本作だが、ケネスによれば今回の映画化にはラストを含めて新たな視点が加わっているという。「この作品には、これまでの映画にはないキャラクターがあり、『誰が、どのようにして、なぜ』という意味でエンディングも変え、正義とは一体何なのかを掘り下げていった。だから物語を知っている人でも、新たな視点で見られる映画になったと思う。日本のみなさんが殺人ミステリー、特にクリスティーが大好きで、中でもポワロとオリエント急行殺人事件がお気に入りだと知っています。一同、この新作を大変誇りに思っています。日本のみなさんに楽しんでもらえますように!」と、日本のファンに向けたメッセージも寄せてくれた。

キャストも作品の出来や、キャラクターの奥深さを強調している。「この映画の美しさに感銘を受けたよ。ケネスによって本作は実に見事に構成され、すべての小さなパズルのピースが合わさっていくのを目の当たりにした。ケネスは真の天才だ。彼が望むものなら何でも一緒に撮りたいね」(ジョニー)、「私が演じた女性は、大きな秘密とトラウマを抱えており、それを癒やす方法を模索しているの。誰もがトラウマを経験しているけど、彼女の場合はそれが極端で、向き合う方法を探しているというキャラクターを大事にして演じたわ」(ペネロペ)、「撮影現場ではとても緊張したけど、すぐにリラックスできて楽しかった。以前は『スター・ウォーズ』の撮影が待ちきれなかったけど、今度はこの映画の撮影が待ちきれなかった。毎日、みんなと一緒にいられると思うとワクワクして仕事場に行ったわ」(デイジー)

ケネス演じる名探偵エルキュール・ポワロの口髭が過去作品に比べて一回り以上大きいことも含めて新しい解釈が加えられている『オリエント急行殺人事件』は、12月8日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オリエント急行殺人事件』ワールドプレミア
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