Netflix『Marvel アイアン・フィスト』シーズン2 前期の印象を一新、多彩なキャラが躍動!

Netflixで配信中の『Marvel アイアン・フィスト』シーズン2は、華々しいスタートを切り損ねた前シーズンのイメージを払拭。10話というタイトな構成と賑やかなサブヒーローたちの導入で、エンターテイメント性をグッと強化した。

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■会社重役、アフター5はヒーロー稼業
昨年公開のシーズン1では、飛行機事故で15年ものあいだ生死不明だった主人公ダニー(フィン・ジョーンズ)がニューヨークに帰還。失踪期間中、異界にあるクンルンの地でカンフーの修練を積み、アイアン・フィストの称号と、全てを打ち砕く鋼の拳を手に入れていた。ニューヨークに戻ると父の設立した製薬企業ランド社の経営権を見事取り戻すが、麻薬を密造する秘密組織ヤミノテに影で支配されていることが明らかに。ダニーは、自身が守護者となっているクンルンの地に対する脅威でもあるヤミノテの壊滅を目指す。

9月7日(金)にリリースされたシーズン2では、かつての親友ダヴォス(サッシャ・ダーワン)が憎むべき強敵に変化。意のままにこの世のすべてを手に入れようとする野望を砕くため、仲間とともに危険な闘いに挑む。決裂した義兄弟、普段は温和な多重人格者、ロボット・アームに日本刀の使い手と、ヒーローにもヴィランにも豊かな顔ぶれが揃うアクションシリーズ。

■昨日の友は...
シーズン2は、シリーズの肝となるアクションシーンに一段と磨きがかかっている。標準的な13話構成に対して今期は10話と少なく、物語のペースもタイト。マーベル・シネマティック・ユニバースの一端を担う作品としてさらなる進化を遂げた、と米IndieWireは評価。展開の遅さが指摘されたシーズン1の短所を着実に修正した。

記事では新登場のキャラクターも紹介。多重人格者のマリー(アリス・イヴ)は普段おとなしい人物だが、不意に殺人鬼の人格を見せる。その魅惑的な演技は、シリーズをさらに面白くする希望の光だと同メディアの評価は高い。

主人公ダニーと、今シーズン最大のヴィランとなるダヴォスとの関係性が、うっとりとするほど魅力的、と米Washington Postは表現する。ともに修行を積んだ義兄弟でありながら、アイアン・フィストの称号の継承者を決める段になってダニーが姑息とも言える手段に訴え、これがダヴォスの怒りを買った。二人が顔をあわせるシーンはどの場面も傑作で、ディナーや会話のシーンでさえ興味深い。かつての盟友の対決がシーズン2の鍵となる。

■多彩な脇役
他にも素晴らしいキャストが脇を固める今シーズン。実はシーズン1は、カンフーを主題としながら白人俳優を主役に起用したことが酷評の一因となっていた。一方今作には、刀を携えた姿が凛々しい日系女性ヒーロー、コリーン・ウイング(ジェシカ・ヘンウィック)が登場。IndieWireは彼女について、本作の女性スターであり、最もスポットライトを浴びている人物の一人だと紹介している。他にもミスティー・ナイト(シモーヌ・ミシック)のロボット・アーム、困難にめげないジョイ・ミーチャム(ジェシカ・ストループ)など、多様なキャラクターの活躍に瞬きする暇もないほどだ。原作ではドラゴン・シスターズとして登場するコリーン・ウイングとミスティー・ナイト。この二人のキャラクターのおかげでシーズン2は目に見えて良くなっていると米Washington Postも注目している。

ヒーロー以外にも見どころの多い『Marvel アイアン・フィスト』シーズン2は、Netflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflix『Marvel アイアン・フィスト』