エミー賞受賞の大人気リアリティ番組『クィア・アイ』でカルチャーを担当しているカラモ・ブラウン。多くの人が憧れる人生を送っているように見える彼だが、10年ほど前までは正反対の人生だったという――自分に10歳の息子がいると知る日までは...。
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このほど、カラモは3月5日(火)に米国で出版される自叙伝「Karamo: My Story of Embracing Purpose, Healing, and Hope(原題)」について米Peopleのインタビューで語り、知られざる過去を明かした。
「当時はかなりドラッグに頼っていた」という2006年のある金曜日の夜、ロサンゼルスの自宅に帰宅すると、1通の封筒が届いていたという。送り主はヒューストンで暮らす高校時代の友人で、男の子の養育費23万ドル(約2500万円)を要求する内容だった。
家族からも会いに行くように言われ、カラモは帰郷。しかし、彼の姉が空港に迎えに来た時も、彼はコカインでハイになっている状態で、「この先、必ずあなたのことを必要とする子どもがいるんだから、しっかりしなさい」と諭されたそうだ。その後、姉の監視下で生活し始め、息子に会えるくらいにまで回復。「姉さんがいなければ、コカイン中毒のまま息子に会っていただろう」と振り返っている。「僕はただ怖かったんだ。僕の人生はずっとお先真っ暗で、また同じような悪い状況を生み出すだけだって。そして今度は罪のない子どもまで巻き込んでしまう、とね」
そしてついに息子のジェイソン君と対面し、一緒にボーリングへ。この日が、カラモにとって間違いなく人生の転機になったという。「息子が僕の人生を救ってくれた。いつも僕が彼を救ったと言われるけど、同じくらい僕は彼に救われたんだ。人生にはもっと色んなことがあると知る機会をもらうことができたから」
ジェイソン君と会ってすぐにロサンゼルスからテキサスへ引っ越し、"父親モード"の生活をスタートさせたカラモ。そしてジェイソン君が6年生に上がる年、彼の母親であるステファニー・ブルックスさんは、家族であり続けることを条件に、カラモに親権を渡した。カラモはステファニーさんのもう一人の息子であるクリスチャン君とも親しくしていたが、彼にトラブルが起きたことでクリスチャン君とも一緒に暮らすようになる。
「ある朝、僕がベッドにいると、7歳のクリスチャンが寄ってきて、"ねぇ、お父さん。スケートしてきてもいい?"と言ったんだ。とても自然に聞こえたよ。僕はシンプルに"いいとも、息子よ"と返した。僕はステファニーに電話して、"僕がクリスチャンの法的後見人になるのはどうかな? ただ彼を正しい道に戻すために"と提案した。そしてクリスチャンが帰ってきてから、"お母さんと話したよ。ずっとここで暮らしたいかい?"と聞いたら、彼は"YES"と言って、僕の胸に飛び込んできたんだ」
ジェイソン君が22歳、クリスチャン君が18歳になった現在も、二人はカラモのそばにいる。彼が『クィア・アイ』の特別版の撮影で来日した際も、二人のことを連れてきたほどだ。
父親になったことで闇を抜け出し、今となっては「変わりたい」と願う人たちを助けているカラモ。彼が出演している『クィア・アイ』のシーズン3は3月15日(金)よりNetflixにて配信。作品見どころやレビューなどは海外ドラマNAVI作品データベースをチェック!(海外ドラマNAVI)
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Netflixオリジナルシリーズ『クィア・アイ』
シーズン1~2独占配信中