Netflixのファミリーコメディドラマ『ワンデイ ー家族のうたー』がシーズン3で打ち切られることは既にお伝えしている通り。視聴者は、『ブルックリン・ナイン-ナイン』や『LUCIFER/ルシファー』のように他局で続投されることを望んでいるが、事は容易ではないようだ。英Digital Spyが伝えた。
本シリーズは、1975年から1984年まで米CBSで放送されていた『One Day at a Time(原題)』のリメイク版。シングルマザーになったばかりの元軍人でキューバ系アメリカ人のペネロペが、古いしきたりに捕らわれている変わり者の母親と一緒に、ティーンエイジャーの子ども二人の子育てに奮闘する姿を描くファミリーシットコムだ。
シーズン3は2月8日(金)から配信がスタートしたが、その約5週間後に打ち切りが決定。その直後からCBSが同社のストリーミングサービスCBS All Accessでの復活を検討しているという噂が流れ、続編製作の希望も残されているかに見えた。しかし、以前当サイトでも「Netflixオリジナル作品が終了する際、他の配信サービスでは配信できない契約」の存在を伝えたが、本作も例外ではなく、Netflixとの契約の問題でその計画も頓挫する可能性が高いと報じられている。
本作を製作しているのはソニー・ピクチャーズTV。Deadlineによれば、外部のスタジオで制作されたNetflixのオリジナルシリーズは、キャンセルされてからしばらくの間は他局で放送・配信することができないという取り決めが存在するのだという。
Netflixのオリジナルシリーズであるマーベルドラマ『Marvel デアデビル』や『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』も、この条項のためにディズニーが新たに立ち上げるストリーミングサービス「Disney+」への移行が難航しているとのこと。
しかし、『ワンデイ』の契約においては、他のSVOD(定額制動画配信)で新作を配信するには数年間という期間が設定されているものの、ネットワークでの放送ならば数ヶ月後にも可能になるという。つまり、米HuluやAmazonがシーズン4を製作するとすれば数年間は待たなくてはいけなくなるが、米ABCやFOX、CBSでならば数ヶ月後には新しいエピソードを見ることができるということだ。
『ワンデイ』ショーランナーのグロリア・カルデロン・ケレットはシリーズの救済を求め、ネットワークとコンタクトを取っていることをTwitterで明らかにしている。また、リン=マヌエル・ミランダ(『メリー・ポピンズ リターンズ』)が『ブルックリン・ナイン-ナイン』に出演しているメリッサ・フメーロと共に本作の復活をサポートすることを明言している。
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Netflix『ワンデイ ー家族のうたー』
Ali Goldstein/Netflix